糖尿病 断食

糖尿病の患者さんは断食をした方がよいか?

皆様もご存じのとおり、糖尿病には食事療法という治療法があります。

食事療法と言うと物々しいですが、ようするに「1日の摂取カロリーを標準体重の維持に必要なだけ摂取する」という事です。

しかし、「標準体重を維持するだけ摂取」と言っても、ヒトに限らず動物全般に言える事かもしれませんが、食事とは生きて行く上で大切なものというだけではなく、楽しいものなのではないでしょうか? それだけに、「糖尿病だからこれだけしか食べられない」と言われると、やはりがっかりするものではないかと糖尿病患者さんの心中をお察しします。

そうかと思えば、「いっそ、断食なんか始めるといいのではないか?」と極端な事を考える方もいらっしゃいます。

実際、断食というものは糖尿病の治療になるのでしょうか?

Webサイトを色々調べて見ると、意外にも糖尿病を断食で治すという方法が紹介されていたりします。

それによると、断食をする事によって、普段フル回転させている肝臓などの臓器を休ませる事によって身体を回復させるというものです。

そういうものを見ると、「食事を摂らない事によって血糖値を下げる」というのもアリなような気もして来ます。

しかし、これはあくまでも筆者の見解ですが、糖尿病の患者さんが断食をするのはあまりおすすめ出来ないと考えています。その理由は、食事とはブドウ糖の摂取だけをしているものではないからです。

そもそも、糖尿病の食事療法とは、1日の摂取カロリーを決めた上で献立を考えるものですが、必ずしも摂取カロリー内に収まれば何を食べても良いというわけではありません。

何故食事を抜くあるいは置き換えダイエットが推奨されないのかと言えば、栄養が偏るからです。そして、身体が飢餓状態になったあとは身体が栄養を急激に吸収しようとして、リバウンドしてしまうという危険性もあります。

糖尿病の食事療法も、栄養が偏る事は好ましくありません。

そして、栄養素の問題だけではなく、糖尿病の食事療法も必ず1日3回規則正しく食事を食べる事が求められますが、それにも理由があります。

1食抜く事によってその分、1回の食事の量が多くなり、それによってインスリンの分泌が多くなってしまうからです。

そして、糖尿病の患者さんの増加によって悪者にされがちな糖質ですが、糖質の中でもブドウ糖は脳や筋肉を動かすために必要なエネルギー源です。よって、全く摂取しないと今度は低血糖症になってしまいます。

それ以外の栄養素も不足すると身体にとって不都合な症状が現われます。ビタミンCの不足で壊血病になるというのがもっとも知られているかと思われます。

ただでさえ血糖値のコントロールが上手く出来ない糖尿病の患者さんが、断食のように、血糖値のバランスを崩しやすい状態に持って行くのは、筆者としてはおすすめ出来ません。

ちなみに、糖尿病治療のための断食を推奨しているあるサイトによると、その断食は専門家の指導のもとで行っているとの事です。やはり素人が見よう見まねで断食をして糖尿病などの治療をしようとするのはいけない事だという事なのでしょう。

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