糖尿病 HbA1c

糖尿病の検査法・HbA1cとは何か

糖尿病の検査とは、朝食を抜いた状態の血糖値を測る「空腹時血糖検査」や食事をし始めてから2時間経った時点での血糖値を測る「食後2時間血糖検査」などの血糖値を測る検査、検査の前日の夕食のあとには水も何も摂取していない状態でその翌日の空腹時に75gのブドウ糖を溶かした水を飲んで、その水を飲む前、つまり空腹時血糖値と30分後・90分後・2時間後・3時間後の血糖値を測る「ブドウ糖負荷試験」(ここではブドウ糖負荷試験のやり方全般をお話しましたが、一般的には空腹時血糖値とブドウ糖を飲んでから2時間後の血糖値だけを測る事が多いとの事です)などがあります。

その中でも、空腹時血糖検査では判別のつきにくいタイプの糖尿病の検査に適しているのがHbA1c(「ヘモグロビン・エイワンシー」と読みます)検査です。

HbA1cとは何か、そして、HbA1c検査で何がわかるのか。詳しくお話しましょう。

糖尿病とは血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。しかし、血糖値が上がってすぐに糖尿病の症状が現われるのではありません。

血液中のブドウ糖の濃度をコントロールするインスリンというホルモンの分泌が不足する、あるいはインスリンの効果が不十分で、ブドウ糖がとして上手く細胞に取り込まれず、脳や筋肉を動かすためのエネルギー源使用されない状態が続くと、当然ながら血液中にブドウ糖が余り、高血糖状態になります。

そして、高血糖状態が長期間続くと、今度は血液にあるブドウ糖は同じく血液中にあるヘモグロビンという、赤血球の中にある色素と結合するようになります。

その、ブドウ糖と結合したヘモグロビンをHbA1c(糖化ヘモグロビンA1cとも呼ばれます)と言います。

一度ブドウ糖と結合したヘモグロビンはもう元には戻りません。そして、当然ながら、血糖値が高ければ高いほど、HbA1cの割合は高くなります。

つまり、血液中のHbA1cがどれくらい血液中にあるのか、その割合を調べる事によって、糖尿病の状態がわかるのだというわけです。

そして、赤血球とは数カ月の寿命があるため、HbA1c検査とは過去1~2カ月間まで遡った血糖値の平均値まで調べる事が出来ます。

そのため、HbA1c検査をする事によって、その人の糖尿病の状態がわかるだけではなく、糖尿病の診断にも利用されています。

糖尿病の診断に使われるHbA1cの基準の変更

そして、その糖尿病 の診断やその状態を知るために使用されているHbA1cの基準が今年(2012年4月)から変更になった事をご存じでしょうか?

これではJDS値と言って、日本独自の基準値だったのですが、今年からNGSP値と言って、国際標準値を使用する事になりました。

確かに、何個も基準値があるのもまぎらわしいので、基準値を一つに統一されるのはいい事だと考えています。

ただ、今まで使用されて来た基準値をいきなり変えるのも問題がありますので、2012年度に関しては、特定の診断や保険の指導などにおいては今までどおりJDS値を使用する事にして、それによってNGSP値とJDS値の違いなどを広く認知してもらうためのいわば「NGSP値へ移行するための準備期間」とする事になっています。

つまり2012年11月12日現在、2種類の基準を併用している状態だと言えます。

JDS値からNGSP値へと基準が違って来る事によって、どう変わるのかと言えば、今までよりも正常値の数値が約0,4%高くなるとの事です。

つまり、今までのJDS値では6,1以下が正常値でしたが、NGSP値では+0,4%になりますので、6,5以下が正常値(そして糖尿病治療の目標値)になるという事になります。

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