糖尿病 初期症状
あらわれにくい糖尿病の初期症状
糖尿病の恐ろしいところは、初期症状がほとんど現れず、「おかしいな」と思って病院で診察を受けた時には糖尿病が進行しているという事が少なくないというお話はよく耳にします。
糖尿病を早期に発見し、病状を進行させないためにも、糖尿病の初期症状についてお話してゆきたいと思います。
あらわれにくい糖尿病の初期症状
糖尿病の初期症状として、患者さん自身が自覚出来る症状としては、糖尿病患者の多いⅡ型糖尿病では、前にお話したとおり、ほとんどあらわれません。
Ⅱ型糖尿病とは、インスリンの分泌量の不足等で起こる糖尿病です。
成人してから発症する糖尿病の多くはこのタイプになります。
ちなみに、糖尿病の種類は、大きく分けて次のように分類されます。
・Ⅰ型糖尿病:インスリンを作り出す細胞が壊される事で起こる。
・Ⅱ型糖尿病:インスリンの分泌不足など、インスリンの効果が弱い事によって起こる。
・妊娠糖尿病:糖尿病を発症していない女性が妊娠してからブドウ糖の代謝異常になる事。
(なお、妊娠する前から糖尿病を発症していた場合は糖尿病合併妊娠と呼ばれる)
・感染症・遺伝子の異常など、その他の特定の疾患による糖尿病
ここでは患者数の多いⅡ型糖尿病を中心にお話してゆきます。
糖尿病の初期症状とは
では、糖尿病の初期症状とは、具体的にどのようなものなのでしょうか?
糖尿病の初期には、糖尿病自身の病状だけがあらわれます。
糖尿病の症状として、身体がだるい・疲れやすい・たくさん食べるのに太らないなどの症状が出ます。
あと、異常と言えるほどのどが渇いて水分を大量にとる、そして、尿の量が多くなり、夜中に何度もトイレに起きるなど、これだけでは糖尿病にかかっているとは患者さん自身では考えにくい症状が出ます。
患者さん自身が自覚出来る症状が出るのは、血糖値が高い状態が5~10年継続して、もはや「糖尿病の初期症状」とは言えない、糖尿病が進行してしまった状態になってしまった時なのです。
それだけに、健康診断等で自分の血糖値を知っておく必要があるのです。