糖尿病の注射について

インスリン治療今昔物語~進化している糖尿病のインスリン治療とインスリンの注射器~

糖尿病の治療の3本の柱は食事療法と運動療法、そして薬物療法です。

薬物療法には血糖降下剤を飲む事によって血糖値を下げる方法とインスリンを注射する事によって血糖値を下げる方法があります。

特にインスリンを作り出す細胞が破壊される事によって血液中のブドウ糖の濃度を下げる事が出来ない、1型糖尿病の患者さんにとっては、早いうちからインスリン注射を始めなければなりません。

…もっとも、成人病としての糖尿病(2型糖尿病)の患者さんも、最近ではインスリンを作る細胞を休ませるために早いうちからインスリン注射をするという治療法も出て来てはいますが。

しかし、現在のところ糖尿病ではない筆者でさえ、「インスリンを『注射』する」と聞くだけでも痛そうな気がして、正直言ってやりたくない治療法ではありますが、実際にはインスリンの注射はちょっとチクッとする程度で、それほど痛くはないとの事です。

インスリンの注射器に使われる注射針の直径はおよそ0.23~0.25mmとかなり細いのが特徴で、数字だけ見るとわかりづらいですが、この注射針、献血などで使用される注射器の針よりも細いのです。

注射針については細ければ細いほど良いと言えるかと思われますが、インスリンの注射器に使われる注射針の長さについては短ければ短いほど良いとは言えないとの事です。

その理由としては糖尿病の患者さんの体形によって適当と言える長さが違うからだと言います。そのため、注射針の長さは4mm~8mmと幅があります。

また、インスリンの注射器の形も現在と昔では違っていて、昔は「いかにも注射器」という形態だったのですが、現在では注射器と言うよりはどちらかと言えば「ペン」に近い形態をしていますので、糖尿病のインスリン治療についてあまりご存じではない方から見れば、インスリンの注射器だとは気付かないものだとの事です。

最近ではインスリンの注射器も進化していて、インスリン製剤入りのカートリッジをインスリンの注射器にセットしてから使い、カートリッジがなくなるとまた新たなカートリッジをセットして使うというタイプの注射器もありますし、始めからペン型のインスリン注射器とインスリン製剤が一体化していて、カートリッジをセットする手間が要らない注射器まで登場しています。

糖尿病の患者さんがインスリンを注射する際の注意点

インスリンの注射を打つ時に注意する事についてお話しましょう。

まず、担当医から指示されたとおりの時間とインスリンの量を守って下さい。

インスリンとは多ければ多いほど良いわけではありません。

むしろ、インスリンの量が多過ぎれば、低血糖状態になり、糖尿病の患者さんにとって危険な状態になります。

そして、注射をする前にはそのインスリンの製剤に間違いがないか、インスリン製剤の名前を確認して下さい。そして、その時にインスリン製剤が白く濁っている場合には均等に混ぜてから注射するようにして下さい。

さて、いよいよインスリンの注射をするわけですが、インスリンの注射する前には空打ちをして、ちゃんとインスリンの製剤が出ているかどうか確認して下さい。

これは言うまでもないかと思われますが、1回1回、インスリンの注射をするたびに注射針を取り換えましょう。

そして、インスリンの注射を打ち終えた時には注射針をはずして、さらにキャップをつけてから決められたところに戻す事を忘れないで下さい。

そして、注射針の処分の仕方についてですが、自治体によっては注射針の廃棄を制限しているところもあるとの事ですので、使い終えた注射針の廃棄方法については必ず医療機関や自分の住んでいる自治体に確認して下さい。自分の勝手な判断で廃棄してはいけません。

気になるのはインスリンの注射をする場所ですが、通常は腹部や二の腕、そして太ももだとの事です。

しかし、体形によっても「ここにインスリンの注射をした方が良い」と言った場所があるとの事ですので、インスリンの注射をする場所については担当医に相談される事をおすすめします。

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