糖尿病と手足のしびれ

本当は怖い、手足のしびれ・冷え~糖尿病性神経障害の症状~

糖尿病とは脳や筋肉を動かすためのエネルギー源であるブドウ糖が何らかの原因でその大切なエネルギー源であるブドウ糖が脳や筋肉の栄養として正しく使われないために、血液中にブドウ糖が余り、その濃度が高くなる病気です。

血液中のブドウ糖の濃度(=血糖値)が上がったとしても、それによって現われる症状とは、多飲多尿・のどの渇き・疲れやすいなどのちょっとした症状です。

そのため、「大した事がない」と思ってしまってその状態を放置すると、今度は血糖値が高くなる事による障害が現われるようになります。

そう言うとわかりにくいですが、ようするに血液の中のブドウ糖が増える事によって血液がドロドロになり、血液の流れが悪くなる事によって起こる症状が現われるようになるというわけです。これが糖尿病の合併症です。

よく、「糖尿病は恐ろしい」と言われますが、糖尿病の怖さとは、大した症状が出ないためにそれを軽く見てしまうところと、何よりも糖尿病の合併症にあると言い切っても過言ではありません。

糖尿病の合併症として、真っ先に現われるのが糖尿病性神経障害だと言われています。

そして、糖尿病性神経障害の影響は実に糖尿病の患者さんのおよそ75%が何らかの形でその影響を受けているとも言われています。

そして、その「およそ75%」という数値は糖尿病性神経障害の自覚症状があるか否かを問わないものだと言いますから、糖尿病性神経障害の自覚のある患者さんはもっと少ないという事になりましょう。

残念ながら、糖尿病性神経障害の症状が現われてから医療機関を受診して、そこで初めて糖尿病だと診断される事も少なくないとの事ですので、糖尿病性神経障害のある患者さんは糖尿病の患者さんの中でもかなりの割合になる事は間違いないでしょう。

人体の神経系とは中枢神経・末梢神経・自律神経などに分ける事が出来ますが、糖尿病性神経障害とは末梢神経の働きが悪くなる事によるものがほとんどです。

糖尿病の合併症とは血液の中のブドウ糖の濃度が高くなる事によって血液がドロドロの状態になり、血液の流れが悪くなる事によって現われる症状だという事は前にお話したとおりですが、それによって神経細胞が血液から栄養をもらう事が出来なくなり、その役目を充分に果たす事が出来なくなります。これが糖尿病性神経障害のメカニズムです。

「糖尿病性神経障害」と一言で言っても、「ちょっと嫌な感じがする」といった感覚異常が現われる事もありますし、手足のしびれを感じる方もいらっしゃいます。そして、激しい痛みを伴う事もありますし、逆に全く痛みを感じなくなる事もあります。また、冷感(冷え)を感じる事もあると言います。

「痛みを感じないならいいんじゃないの?」と思われそうですが、痛み(痛感)とは大切なものです。

たとえば、足を怪我したとします。

糖尿病性神経障害を起こしていない人であれば痛みを感じ、それを治そうとします。

しかし、糖尿病性神経障害を起こして痛みを感じない人は、「痛くないからこんな怪我は大した事はない」と放置してしまう事があります。

すると、その怪我が悪化して、そこが壊死してしまい、足を切断しなければならないというところまで進行してしまう事があるのです。

よく「糖尿病で足を切断した」というお話を耳にしますが、それはこのようにして起こる事なのです。

また、自律神経に障害が現われる事によって胃や腸の機能の低下や下痢や便秘などの胃腸に関する症状の他に排尿の障害が現われたり、たくさん汗をかく・汗を全くかかなくなるなどの汗に関する異常や立ちくらみがするなどの症状が現われると言います。

糖尿病性神経障害を予防するには、まず大切なのが血糖値のコントロールです。

そして、身体に異常が起きたら、どのようなささいな事であっても医師に相談して下さい。「たかが手足のしびれや冷え」・「こんな小さな怪我くらいで」と言って放置すると、取り返しのつかない事にもなりかねません。特に足を守るようにして下さい。

そして、禁煙して下さい。アルコールもやめましょう。

最後に、各地で行われる糖尿病のイベントに積極的に参加する事もプラスになりますので、出来るだけ参加するようにしましょう。

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