糖尿病の食事療法とそのポイント

意外と知られていない、糖尿病の食事療法のポイント

糖尿病の治療法として食事療法があるのは皆様よくご存じのとおりです。

しかし、糖尿病の食事療法と言えば「きついカロリーコントロールがある」というイメージが先行していて、そのポイントはあまり知られていないのではないでしょうか?

確かに、糖尿病の食事療法としてカロリーコントロールがあるのはご存じのとおりですが、実は糖尿病の食事療法で食べてはいけない食品というものはありません。

ただ、アルコールだけはカロリーが高い上に肝臓にも悪いので、摂取は控えめにした方がよいとされています。

(食べ物と言いますか、し好品になりますが、たばこは血管を収縮させますので、おやめ下さい)

糖尿病の食事療法を一言でご説明すれば「標準体重を維持出来るだけのカロリーを3回に均等に分けて摂取する」というものです。

「標準体重を維持出来るだけのカロリー」と一言で言っても、同じ身長だから同じカロリーとは必ずしも言い切れません。

たとえば、デスクワークをしている方と肉体労働をしている方では当然肉体労働をしている方の方が多くのカロリーを必要とします。

このように、仕事の内容によっても摂取カロリーは違って来ます。

そして、摂取カロリーを3回均等に分けるのは、どこか一つを減らすと、必ずどこかで増えてしまいますので、それを防止するためです。

糖尿病の食事療法のポイントとは?

糖尿病の食事療法のポイントとは、無理なく続ける事です。

意外だと思われそうですが、これが大切なのです。

無理な食事療法をすれば、何日かは続けられるかと思われますが、次第にそれに耐えられなくなって、間食を増やしたり、家族に隠れて何かを食べたりするようになります。それでは何のための食事療法なのかわからなくなってしまいます。

(確かに、糖尿病の食事療法に耐えられずに、家族に隠れてものを食べていた糖尿病の患者さんのお話は耳にしますので、「そんな人はいない」と切って捨てる事の出来ないお話である事は事実です)

そのあたりはダイエットにも通じるところがあると言えるでしょう。

確かに、いわゆる「生活習慣病としての糖尿病」である2型糖尿病に関しては、肥満がその原因になっていますので、ある意味で糖尿病の食事療法とはダイエットをしていると言ってもいい部分はあると言ってもいいでしょう。

しかし、ただ単に体重を落とす事を第一に考えるダイエットと、体重を落とすというよりも摂取カロリーをコントロールし、運動をする事によって血液中に余っているブドウ糖を脳や筋肉を動かすエネルギー源として使えるようにするための運動療法をする糖尿病の治療とは違います。

つまり、糖尿病の食事療法とは、ただ単に摂取カロリーさえ落とせばいいわけではないのです。栄養のバランスも考えなければなりません。これも糖尿病の食事療法のポイントです。

しかし、いつも高カロリーの食事をして来た方が、いきなり低カロリーの食事にすると、前にお話したとおり、家族に隠れてものを食べるなどの原因になりかねません。

そこで、いきなりカロリーを減らした食事にするのではなくて、徐々にカロリーを減らしていって、糖尿病の患者さんが「これくらいなら(カロリーが少なくても)我慢出来る」という感じのさじ加減を見るというのも一つの方法です。

また、1回に摂取する量が少ないと満足出来ない患者さんに対しては、低カロリーの食品を多目に出すという方法もありますし、食事療法から始めるのではなくて、糖尿病の治療法の3本の柱の一つでもある運動療法から始めるというのも一つの方法です。

このように、(先ほども言いましたが)糖尿病の食事療法の一番のポイントとは、「無理なく続ける」事なのです。

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