糖尿病の患者さんのための砂糖

糖尿病の食事療法を続ける上で、糖質・脂質の摂取の制限は正直つらいものです。

しかし、砂糖の代わりになり得る甘味料はあります。

そこで、今回は砂糖の代わりになり得る甘味料についてお話しましょう。

まずは、ステビアというハーブについてお話しましょう。

ステビアとはキク科の植物で、その葉に含まれるステビオサイドという成分にはなんと砂糖の200~300倍もの甘さがあるというのです。

それにもかかわらずカロリーはゼロですので、低カロリーの植物性の甘味料として注目されていて、

糖尿病の患者さんの食事だけではなくてダイエット食にも甘味料として使用されているとの事で、

このステビア、1970(昭和45)年には国際糖尿病学会でもこのステビアの事が紹介されたとの事です。

甘みはたくさんあってカロリーはゼロといいとこずくめのステビアですが、注意点はあります。

日本ではステビアの使用が許可されていますが、国によっては使用が許可されていないところがあるという点です。

また、それ以外にもステビアは植物性の甘味料という事で身体に良いイメージを受けますが、必ずしも万人に良いというわけではありません。

ステビアはキク科の植物ですので、キク科の植物にアレルギーのある方は使用を控えて下さい。

砂糖の代わりになる植物性の甘味料はステビアだけではありません。

羅漢果(らかんか)という植物もそうです。

羅漢果とは中国の江西チワン族自治区を原産とするウリ科のつる植物で、その実には砂糖の300倍とも言われる甘みがあるとの事です。

(ただし、日本には生の果物という形で輸入はされてはいなくて、乾燥した状態の果物が輸入されているとの事です)

この羅漢果の抽出液を利用した商品もあります。それがサラヤ株式会社から発売されている「ラカントS」という商品です。

この「ラカントS」はエリスリトール99,2%、羅漢果エキス0,8と言いますから、ほとんどはエリスリトールを使っている商品です。

「それで糖尿病患者さんの食事に使う砂糖の代わりになるの?」と首を傾げられそうですが、このエリスリトール、体内に吸収されても血液中で代謝する事が出来ません。

つまり、体内でエネルギーに変えられる事がないので、結果的にカロリーはゼロという事になりましょう。

ちなみにエリスリトールとは、しょうゆやワインなどの発酵商品にも含まれる糖アルコールです。砂糖に近い甘さなので、他の甘味料に加える事もあると言います。

糖アルコールと言えば、マルチトールもそうです。

マルチトールとは麦芽糖に水素を加える事によって還元した糖アルコールで、カロリーは砂糖のおよそ半分なのに対して甘みは砂糖のおよそ8割という事で、砂糖の代わりに使われる事も多い甘味料です。

しかし、このマルチトール、砂糖よりは血糖値を上げる事はありませんが、「全く」血糖値を上げる事がないわけではありませんので、糖尿病の患者さんは注意が必要です。

糖尿病の患者さんにとって注意しなければならない事ですが、「糖質ゼロ」と表示されている食品でも甘みを感じるものは、マルチトールを使用して甘みをつけている事が多いのだと言います。

食品の表示においての「糖質」とはブドウ糖や果糖などの単糖類、ショ糖や麦芽糖、乳頭などの二糖類の事なのです。

つまり、マルチトールなどの糖アルコールは食品の表示上では「糖類」に分類されないために、甘味料として使用されていても、表示上では「糖質ゼロ」という事になるのです。

ちなみにこのマルチトールがどれくらい血糖値を上げるのかといえば、砂糖の2分の1~3分の1くらいだと言われていますので、

血糖値に問題のない方ならば無問題かと思われますが、糖尿病の患者さんは知らずに摂取していると恐ろしい甘味料だと言えるでしょう。

ステビア・羅漢果・「ラカントS」・エリスリトール・マルチトール以外の砂糖の代わりになり得る甘味料としては、キシリトールやオリゴ糖、パルスイートなどがあります。

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