糖尿病の症状と尿

糖尿病の症状について・尿に関する症状

皆様は「糖尿病」と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?

「『“糖尿”病』というからには尿に糖分が混じる病気なんじゃないの?」という漠然としたものから「足を切断したり失明したりする恐ろしい病気」という感じの方までいらっしゃるかと思われます。

糖尿病とはインスリンというホルモンが正常に働かなくなるために血液中の糖分の濃度(=血糖値)が高くなる病気です。

血液中に含まれる糖分の量が高くなっても、すぐには糖尿病の症状は現われません。よく言われる「のどや口が異常なほど渇く」などの症状は、血糖値が高い状態が実に5~10年続いた時に現われると言いますから恐ろしい話です。

ですから、糖尿病の患者さん自身も、いつ自分が糖尿病になったのかわからないのだと言われています。

(そのため、健康診断などで常に自分の血糖値を知っておく必要があるのです)

そして、「『糖尿』病」の名称にもなっている、尿に糖分(ブドウ糖)が出るという症状についてですが、血糖値によっては尿に糖分が出ない場合もあると言いますから「尿に糖分が出ていないから自分は糖尿病にはなっていない」と安心出来ないと言います。

実は糖尿病にかかっても血糖値がおよそ170mg/dlくらいにならないとブドウ糖が尿に出ないのだと言います。そして、腎臓の機能が低下している方であれば170mg/dl以上血糖値が上がっていたとしても、尿にブドウ糖は検出出来ない場合もあるとの事ですので、「糖尿病=糖分が尿に混じる病気」そして、「自分は尿にブドウ糖が出ていないから糖尿病ではない」という認識は間違っているという事になります。

前にもお話しましたが、糖尿病とは血液中のブドウ糖の濃度が高くなる病気であって、尿にブドウ糖が出る病気ではないのです。そこを間違えない事がポイントです。

「糖尿病とは尿に糖分(ブドウ糖)が混じる病気ではない」・「糖尿病の状態によってはブドウ糖が尿に混じるという症状は出ない場合もある」というお話は前にしました。

それでは、尿の状態と糖尿病の症状とは無関係なのかと言えば、必ずしもそうとは言い切れません。

糖尿病の症状として、のどや口が異常なほど渇くためによく水を飲むようになり、その結果として尿の量が増える(多飲・多尿)という症状はあります。

そして、糖尿病がかなり進行した人には尿が臭う(具体的には果物のような臭いがする)という症状が現われ、さらに高血糖状態が続くと腎臓が悪くなり、その結果尿にたんぱく質が含まれるようになるため、尿の泡がなかなか消えない・尿が泡立つという症状が現われるようになります。

ネットなどの糖尿病チェックの中に尿の泡立ちやそれがなかなか消えない事についての項目があるものがありますが、尿の泡立ちやそれがなかなか消えないのは糖尿病自体の症状ではなく、高血糖状態を放っておいた結果現われた症状なのです。

お話して来たとおり、糖尿病とは静かに進行してゆく病気です。そして、目が見えにくくなったなどの不都合な症状が現われた時にはすでに糖尿病の合併症が現われていたという事もあると言います。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク