糖尿病と飲み物

糖尿病の食事療法は飲み物にも気を遣わなければならない その1・ソフトドリンクについて

糖尿病の治療法として食事療法があるのは皆様ご存じのとおりかと思います。

「食事療法」と言えば、イメージとしては「食べ物によって病気を治す」・「食事によって症状の改善をはかる」という感じなのではないでしょうか? 

そのイメージはおおむね間違ってはいないのですが、合っているとも言い難いです。それは「食べる物だけに気を遣っていればいい」わけではないからです。

「糖尿病の食事療法」とは「食べるものだけに気を遣っているのでは不十分」なのです。実は、飲み物にも血糖値を上げる要因になるものがあるのをご存じでしょうか?

一番問題なのはジュースなどのソフトドリンクの中に入っている糖分です。

のどが乾いたら水を飲むのではなくて、冷蔵庫に入っているソフトドリンクを飲む人も結構いらっしゃるのではないでしょうか? それは糖尿病への第一歩と言えるのです。

ちなみに、「清涼飲料水」と「ソフトドリンク」の違いについてですが、一般的には飲料水以外のソフトドリンクを差して「清涼飲料水」と呼ばれる事が多いですが、厳密に言えばアルコールが入っていないものでも乳酸菌を使った飲み物や牛乳は清涼飲料水とは言いません。それに対してソフトドリンクとはアルコールの入っていない飲み物全般を差します。

アルコールの入っている飲み物については次章でゆっくり書く事にして、本章ではアルコールの入っていない飲み物全般の話をさせていただきたいので、細かい事で恐縮ですが、ここでは厳密な定義に基づいて、「清涼飲料水」ではなくて「ソフトドリンク」と表記させていただきます。ご了承下さい。

市販されているソフトドリンクにどれくらい糖分が入っているのか、そのエネルギー量をスティックシュガー(1本3g)にたとえてお話させていただきましょう。

缶入りのウーロン茶や一杯のお茶(緑茶)はスティックシュガーに換算すると0本分(糖分が入っていないので当然ですが)なのに対して、缶入りの炭酸飲料水(サイダー)1本ではなんとスティックシュガー12本分にもなるのです。

ちなみに身体に良い飲みものというイメージのある飲むヨーグルトもスティックシュガー12本分の糖分が入っていますので、ソフトドリンクに含まれる糖分は馬鹿に出来ません。

「糖尿病の予防、そして、その食事療法にはまずソフトドリンクを飲むのをやめる事から始めた方がよい」という人がいらっしゃいますが、その糖分の量を鑑みればその話に異論を唱える事は出来ません。

ソフトドリンクについては、「糖尿病の人、あるいはその予防に真っ先にやめた方がよいもの」だという事がわかりました。

糖尿病の食事療法は飲み物にも気を遣わなければならない その2・アルコール飲料について

それでは、アルコール飲料についてはどうなのでしょうか?

こちらもアルコール1gあたり7kCalもあります。

これは糖尿病の大敵というイメージのある糖質よりも高いカロリーです。むしろカロリーの塊というイメージのある脂質と同じくらいのカロリーがあるという事になりますので、ソフトドリンク同様、アルコール飲料の種類を問わず気をつけなければなりません。

(アルコールの度数が上がればその分、カロリーを摂取している事になる事も、蛇足ながら付け加えさせていただきます)

そして、アルコール飲料にはそれ自身にも糖質が入っているものがあります。

試しに筆者の家族が飲んでいるビール(具体的な名称を記載するのは控えさせていただきます)の栄養成分の表示を見てみると、100mlあたり糖質が3g入っているとの事でした。

さらにそのビールの栄養表示には100mlあたりエネルギーが42kCalもあるのに対して、たんぱく質は0,2~0,4g、ナトリウムは0~8mg、食物繊維にいたっては0g、つまり入っていないとの事ですので、エネルギー量が高い割には食物繊維などの身体に必要な栄養はほとんど入っていないという事になります。

つまりビールとは栄養効率の悪い飲み物と言えるでしょう。それに加えてビールのおつまみが高カロリーのものが多いという問題点もあります。

少しビールを例にしてのお話が長くなりましたが、ビールに限らずアルコール飲料とは糖尿病の合併症を悪化させる可能性のある飲み物だという意見もあります。

そして、アルコール飲料とは解毒などの役目を担っている肝臓に悪い飲み物だという事は周知のとおりです。

それだけではなく、アルコールが体内に入って来ると、肝臓は血糖値を下げる薬の解毒よりもアルコールの解毒を優先して解毒するために、その薬が正常に作用するのを阻害してしまい、血糖値が下がり過ぎてしまうという事があると言います。

やはり糖尿病の予防、そして糖尿病の患者さんにとって、食べる物だけではなく飲み物にも気を遣わなければならないという事につきるでしょう。

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