糖尿病 ラクトフェリン

クロムラクトフェリンは糖尿病を改善させるか?

皆様はラクトフェリンをご存じでしょうか?

ラクトフェリンとはヒトなどの哺乳類の乳に含まれるたんぱく質の一つです。

母乳の中には、赤ちゃんに細菌やウイルスなどから身を守るための抵抗力を与えるための物質が多く含まれているというお話を耳にされた事のある方もいらっしゃるかと思われますが、その赤ちゃんに抵抗力を与えるための物質の一つがこのラクトフェリンだと言われています。

そして、赤ちゃんだけではなく、成人でもこのラクトフェリンを飲む事によって、免疫機能を高める効果があると考えられていて、がん細胞に対する効果もあるのではないかと考えられています。

また、がん細胞だけではなく、ラクトフェリンには胃や十二指腸潰瘍の原因菌とされているピロリ菌を体外へ排出する働きがあるとの事で、最近では肝臓がんの原因にもなっているC型肝炎ウイルスに対しても効果があるという研究結果も報告されているとの事です。

その他、ラクトフェリンには抗がん剤に対する副作用の抑制する効果と改善する効果・腸内環境を改善する効果の他に、わきがや水虫を抑制する効果と改善する効果もあると言われているとの事ですから、驚きです。

そして、このラクトフェリンと3価クロム(以下クロムと表記します)という物質と結合させる事によって、糖尿病を改善させる効果が期待出来ると言うのです。

どういう事なのでしょうか?

糖尿病とは単にブドウ糖が尿に混じる病気ではありません。

血液中のブドウ糖が細胞内に上手く取り込めず、筋肉や脳を動かすエネルギー源として正しく使われないために血液中に余ってしまった結果、血液中のブドウ糖の濃度、すなわち血糖値が高い状態が続く事によって身体にとって不都合な症状が現われる病気が糖尿病なのです。

ヒトの身体には血糖値が高くなるとインスリンというホルモンを分泌して血糖値を下げるというシステムがあるのですが、そのインスリンの分泌不足あるいは何らかの要因でインスリンが正常に働かなくなると上記のように血糖値が上がりっぱなしになり、糖尿病になるというわけです。

そのクロムという物質は、ヒトの体内でインスリンの作用を強化し、糖質が正常に代謝されるのを助けているとされています。

それだけではなくて、クロムが不足する事によって、ヒトの身体を構成する細胞のインスリンに対する感受性が悪くなるという説があります。

(クロム自体が必須元素になったのが比較的新しいという事もあって、クロムに関する事はまだ不明な点が多いのが現状です)

そのクロムの問題点はヒトの体内での吸収率が悪い事だったのですが、ラクトフェリンと結合させて「クロムラクトフェリン」という形にする事によって、クロムの体内吸収率をアップさせる事が出来るようになったとの事です。

(ちなみに、クロムとラクトフェリンを別々に摂取しても、クロムの体内吸収率は上がらないとの事です)

この、クロムをラクトフェリンと結合させてクロムラクトフェリンという形で摂取する事によってクロムの体内吸収率をアップさせるという研究については、2004年9月17日にドイツで開かれた第10回「ヨーロッパ糖尿病学会」で、「クロムラクトフェリンに関する学会発表」として公表されたとの事ですので、このクロムラクトフェリンが公表されてからまだ10年も経っていないという事になります。

よって、まだクロムラクトフェリンの副作用や長期的な影響その他の事についてはまだよくわかっていない事が多いとも言えます。

蛇足ながら現在のところクロムラクトフェリンは健康食品の扱いになっているとの事ですので、クロムラクトフェリンを服用して副作用が現われたとしても、医薬品と違って救済制度がありません。

つまり、糖尿病の患者さんがクロムラクトフェリンをお使いになる場合は自己責任という事になり、もし、副作用が現われたとしても救済されないという点が、クロムラクトフェリンに関しての注意点になります。

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