糖尿病 クロム

糖尿病にクロムは関連性はあるか?

皆様はクロムという言葉を聞いた事があるでしょうか?

クロムとは18世紀にシベリアで発見された元素で、ヒトにとっての必須元素となったのは1959年と言いますから、必須元素とされた時期は比較的新しいと言えるでしょう。

そのクロム(食品の中に含まれているクロムは3価クロムという形で存在しているとの事です)が注目されているのは、ヒトの体内に入ったクロムはインスリンという、血液中のブドウ糖の濃度をコントロールするホルモンの作用を強くし、その結果、正常に糖質が代謝されるのを助け、コレステロールの代謝やたんぱく質の代謝、そして結合組織代謝にも関与しているとされているからです。

2型糖尿病(以下糖尿病と表記します)の発病メカニズムは、筋肉や脳を動かすエネルギーとして使われるブドウ糖の血液中の濃度をコントロールしているインスリンというホルモン分泌が不足しているあるいはインスリンは分泌されていても、その作用が弱い事から血液中にブドウ糖が余ってしまう事にあります。

糖質の代謝に異常が起こるという事は糖尿病を発症する可能性があるという事なので、(クロムに関してはまだよくわかっていない事が多いのですが)糖尿病とクロムの関係は全くないとは言い切れないというのが定説になっています。

ちなみに、クロムが不足すると血糖値をコントロールするインスリンというホルモンの感受性が悪くなり、目の角膜に障害を起こすとされ、窒素の代謝異常・体重の減少・末梢神経の障害・昏迷などの症状が起こると言われています。特にインスリンの分泌不足あるいはインスリンの感受性が悪くなるために起こる2型糖尿病の増加により、このクロムが注目されているという次第です。

ただ、意地の悪い見方をすると、糖尿病になっても体重は減少しますし手足の末梢神経の働きも悪くなりますので、クロムが不足した事によってそれらの症状が現われたのか、あるいはクロムが不足する事によって糖尿病を発症し、その結果それらの症状が現われたのかはわからないというのが現状のような気もします。

クロムの摂取量と糖尿病について

クロムという元素がヒトにとっての必須元素となってからまだ新しい事もあって、ヒトが1日にどれくらい摂取されているのか、クロムが体内で吸収されているのは小腸においてだと考えられていますが、どのようにして小腸に吸収されているのかというメカニズムについてはわかっていないなど、不明な点が多いのが現状です。

そして、このクロムと糖尿病の関係について、2004年にアメリカの糖尿病の医学誌に糖尿病と心臓病を持った男性の体内のクロムの量が明らかに低かったと、クロムと糖尿病に関して興味深い研究が発表されました。

しかし、この場合も糖尿病による多尿によってクロムが尿とともに排出され、その結果、クロムの量が激減した可能性もないとは言い切れません。

前述のとおりヒトが1日にどれくらいクロムを摂取しているのかははっきりしませんが、日本人の栄養所要量(推奨量になります)としては、男性が35μg、女性が30μg、許容上限摂取量は250μgとされています。

(※資料によって若干数値に違いがあります)

クロムとは大量に摂取すると腎臓に悪影響を及ぼすというお話もありますので、いくら糖尿病発病の可能性があるからと言って、大量に摂取する事はおすすめ出来ません。

ちなみにクロムが含まれている食品とは、ビールの酵母・干しヒジキ・プロセスチーズなどです。

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