糖尿病の検査方法

糖尿病の検査法その①血糖検査

糖尿病に限らずどの病気にも言える事ですが、多飲・多尿やのどや口が異常なほど渇くなどの糖尿病が疑われる症状が出ただけで「あなたは糖尿病です」と診断をするわけではありません。やはり本当に糖尿病になっているのか否か検査をする必要があります。

糖尿病になっているのか否かの検査法として一番知られているのは血糖値を測る検査(血糖検査)でしょう。

その中でもよく行われているのが、空腹時血糖値を測る検査です。会社や地方自治体が行っている健康診断でこの空腹時血糖値を測る検査を受けた事のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

受けた事のある方が多いかと思われますので詳しい説明は不要かと思われますが、一応ご存じない方のために簡単にご説明すると、被験者に朝食を抜いていただいて、空腹時の血糖値を測るというものです。

空腹時血糖値が126mg/dL以上あった場合には糖尿病と診断されます。

しかし、最近では空腹時の血糖値よりも食後2時間後の血糖値(食後2時間血糖値)の方が重視されていると言われています。その理由として、ものを食べてから2時間経過すると、食べたものが胃から小腸へと送られてゆく時間であるからです。それはつまり、食事したものの栄養の吸収が小腸で始まる時間であるという事でもあります。

そして、食後の血糖値が200mgmg/dL以上あった場合には糖尿病と診断されます。

糖尿病の検査法その②尿糖検査

自分で出来る簡単な検査法として、尿糖検査があります。

尿糖検査とは検査紙に採取した尿をつけるだけの検査法です。そして、陽性か陰性かを判断するだけですので簡単だというメリットがあります。

しかし、尿酸検査にはデメリットはあります。そしてそれは正確な診断が出来ないという事です。

尿にブドウ糖が出る数値にならない場合は尿糖検査では判定出来ません。そのため、陰性反応が出ても、糖尿病ではないとは言い切れないので安心出来ません。

それとは逆に、尿糖検査で陽性反応が出たとしても、腎性糖尿病や甲状腺機能亢進症、胃切除後でも尿糖検査で陽性反応が出るために、陽性反応が出ても糖尿病とは限らないのです。

この尿酸検査はあくまでも糖尿病のスクーリング検査という位置づけでいた方がいいでしょう。

糖尿病の検査法その③ブドウ糖負荷試験

糖尿病になっているのか否か、もっとも確実に診断出来る検査法とは、ブドウ糖負荷試験でしょう。

ブドウ糖負荷試験とは、一般的には被験者に検査日当日に朝食を抜いていただき、その午前中にブドウ糖を75g溶かした水を飲んでいただきます。そして、それを飲む前(つまり空腹時血糖値)とそれを飲んでから2時間後の血糖値を調べるというものです。

場合によっては空腹時血糖値の他に75gのブドウ糖を飲んだあと、30分後・90分後・2時間後・3時間後の血糖値を測る事もあります。

ブドウ糖を75g溶かした水を飲んでから2時間後の血糖値が200mg/dL以上あれば糖尿病と診断されます。

なお、ブドウ糖負荷試験の際に被験者のインスリンの濃度も検査すると、どれくらいインスリンが被験者の体内で分泌されているのかを知る事が出来ます。

糖尿病の検査法その④HbA1c検査

これらの検査法以外にも、HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)検査と言って、糖化ヘモグロビンA1cを調べる検査法があります。

糖尿病になって高血糖状態が長く続くと、血液中のブドウ糖は赤血球の中のヘモグロビンと結合しやすいという性質を利用した検査法で、ブドウ糖と結合したヘモグロビン(これを糖化ヘモグロビンA1cあるいはHbA1cといいます)の割合を調べる検査です。

この糖化ヘモグロビンA1cを調べる検査(HbA1c検査)のメリットは、赤血球の寿命がおよそ4カ月であるために、診断時の血糖値だけではなく、ここ数カ月の血糖値の推移まで調べる事が出来るという事です。

それ以外にも、空腹時血糖値ではわかりにくいタイプの糖尿病の診断にも使えるというメリットもあります。

そして、HbA1c検査の診断は下記のとおりです。

・5.8未満:正常

・5,8~6,5:良い状態(糖尿病の治療の目標値になる)

・6,6~7,9:やや高めの状態

・8,0~9,9:悪い状態

・10,0以上:非常に悪い状態

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