糖尿病 インスリン

糖尿病の治療法・インスリン療法について

糖尿病とは尿に糖分が出るだけの病気という誤解がありますが、実際にはインスリンというホルモンの分泌量が少ない、あるいはインスリンの分泌量は充分でもインスリンが充分働かないために血液中のブドウ糖の濃度が高くなる事によって身体にとって不都合な症状が出る事を糖尿病と言います。

そのため、「糖尿病」と呼ばずに「高血糖症」と呼んだ方がより正確なのではないかと筆者は考えています。

その糖尿病の治療法とは大きく分けると食事療法と運動療法、そして薬物療法の3種類あります。

薬物療法とはその名のとおり薬物を使用しての糖尿病(と言いますか高血糖状態)を改善するというもので、経口薬療法とインスリン療法の2種類あります。

経口薬療法とは経口の血糖降下剤を飲む事によって高血糖状態を改善するもので、糖尿病の患者さんの大半はこの経口薬療法で糖尿病の治療をしているとの事です。

(余談ながら「糖尿病を経口薬で治療する」と言うと「インスリンを飲むもの」と思われがちですが、それは違います)

インスリン療法とは高血糖状態にならないようにコントロールしているインスリンを注射する事によって高血糖状態を改善する治療法で、特にインスリンを作るランゲルハンス島のベータ細胞が破壊される事によってインスリンが分泌されない1型糖尿病の患者さんにとってはこのインスリン療法が主な治療法になります。

それに対して、いわゆる「生活習慣病の一つとしてカウントされている糖尿病」である2型糖尿病(通常「糖尿病」と言えばこの2型糖尿病を差します)の患者さんについてはインスリンを分泌する力は残されているわけですから、食事療法と運動療法がメインになり、それにプラスして経口薬療法による治療をするという事が多くなるというわけです。

しかし、それでも血糖値が改善しない、あるいはあまりにも血糖値が高くてすぐに血糖値を下げなければならない場合には2型糖尿病でもインスリン治療を行います。

…と言うとインスリン療法とは糖尿病治療においての最後の手段のように聞こえますが、上記の方だけがインスリン療法を行っているわけではありません。

経口血糖降下剤に副作用がある場合や経口血糖降下剤との相互作用などの要因によって経口薬療法が出来ない方や妊娠中の女性、感染症になったなど糖尿病以外の病気にかかってしまった場合にもインスリン療法を行います。

経口薬療法がインスリンの分泌を促したりインスリンの働きを良くする事によって血糖値の改善をはかるのに対して、インスリン療法はインスリンそのものを足す事によって血糖値を下げるのですから、血糖値のコントロールが経口薬療法よりも簡単だというメリットがあります。

問題は血糖値のコントロールを厳格にやろうとすると、今度は血糖値が下がり過ぎて低血糖状態になってしまう事です。これはインスリン療法に限らず経口薬療法にも言える事です。

2型糖尿病の患者さんの場合は低血糖状態を回避しようとする力が残されている事が多いために、ブドウ糖あるいは糖分の入ったジュースを飲むといった処置で回復する事が多く、重度の低血糖状態になる事はほとんどないとの事ですが、問題は自動車の運転中に低血糖状態になった時の対処法です。

もし、自動車の運転中に低血糖状態になった場合にはただちに安全を確認した上で左側に寄せて停車して下さい。危険ですから「もう少しだから…」と言って運転を続けるのは絶対におやめ下さい。

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