糖尿病 グルコサミン

糖尿病の患者さんはグルコサミンを摂らない方が良い?

グルコサミンといえば「ひざの痛みを軽減させるためのサプリメント」というイメージがあります。

グルコサミンのひざの痛みを軽減させる効果については長くなりますので割愛させていただきますが、このグルコサミンについては血糖値を上げるという噂があります。

それは本当なのでしょうか?

それをお話する前にまず、グルコサミンとは何かというお話からさせていただきます。

グルコサミンとはアミノ糖の一種で、グルコース(=ブドウ糖の一種)のヒドロキシル基(=有機化合物中の-OH で表される原子団の事)の一部がアミノ基(=アンモニアの水素原子が炭化水素基と置き換え反応が起こったものの化合物の総称)に置き換え反応が起こったもの…と書くとわかりづらいですが、ようはヒアルロン酸などのムコ多糖の成分です。

ヒアルロン酸が保湿をする物質であり、軟骨などのクッションのような作用をする組織の成分なのはご存じの方もいらっしゃるかと思われます。

(グルコサミンがひざの痛みを軽減させるサプリメントとして利用されるのはそのためです)

そのグルコサミンですが、血糖値を上げるという論文があるとの事です。元々がブドウ糖の一種なのですから、それもうなずけるお話ではあります。

しかし、一方で1日に1,500mgのグルコサミンと1,200mgのコンドロイチン硫酸のコンビネーションサプリの摂取程度では糖尿病の患者さんに対する血糖値への影響はほとんどないのではないかとする論文もあります。

ただし、この論文には続きがあり、「それは血糖コントロールが良い糖尿病の患者さんに限る」とあるとの事です。つまり、血糖コントロールが悪い糖尿病の患者さんに関しては、グルコサミンは血糖値に影響を及ぼす可能性がないとは言い切れないという事になるのです。

「糖毒状態」とまで呼ばれるほど高血糖な状態が続くとすい臓からのインスリンの分泌量が減り、インスリンの血糖値を下げる作用についても低下させる事があるのですが、それにグルコサミンが関与しているという意見もあります。

サプリメントに関する情報を扱ったサイトの中でも「糖尿病の方にはグルコサミンはおすすめ出来ません」とはっきりと記載されています。つまり、グルコサミンとインスリンの作用を低下させる効果については無視できないものだという事になります。

グルコサミン自体は危険なものではありません。しかし、何事にも例外というものがあります。

グルコサミンに関してはその例外とは糖尿病の患者さんと言えるでしょう。

余談ですが、ポルトガルで行われた実験によると、グルコサミンの副作用として胸焼け・吐き気・胃痛・消化不良などの胃腸の症状が現われた人がいるとの事ですので、グルコサミンは食後に摂取した方がよいという意見もあります。

そして、糖尿病の患者さんだけではなく、妊娠中の女性も医師と相談の上でグルコサミンを摂取する事をおすすめします。

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