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グリベック C型肝炎


グリべックとC型肝炎などに使われるインターフェロンとの違いについて

グリべックはC型肝炎などに使用される事で知られる、インターフェロンよりも副作用の少ない薬として知られています。

では、グリべックとC型肝炎などに使用されるインターフェロンとは、どう違うのでしょうか?

グリべックは正式名を「イマチニブメシル酸塩」と言い、慢性骨髄性白血病の治療薬です。

(ちなみに、C型肝炎の薬害を引き起こしたのはグリべックではなくてフィブリノゲン製剤という血液製剤だという事を、蛇足ながらつけ加えさせていただきます)

そして、インターフェロンには、ウイルスなどの病原体やがん細胞の増幅を妨げる働きがありますので、C型肝炎や慢性骨髄性白血病などの治療薬として使われるのです。

前述のとおり、インターフェロンは副作用が強いので、慢性骨髄性白血病についてはグリべックが登場してからはグリべックの方が使用されるようになりましたが、C型肝炎でインターフェロン(厳密にはペグインターフェロン)とリバビリンという薬を併用する事があります。

リバビリンとは、抗ウイルス薬の一種で、日本ではC型肝炎に対して使用されます。

グリべックとともにC型肝炎ウイルスに感染していない血液も必要な白血病患者

慢性骨髄性白血病とC型肝炎の関係はグリべックかリバビリンかという、使用される薬に違いはあってもインターフェロンを使用しての治療法があるというだけではありません。

(リバビリンの方は普通はインターフェロンと併用して使用されますが)

(慢性骨髄性白血病に限らず全ての)白血病患者さんの血液中には出血を止めるための細胞・血小板が不足しているので、歯茎や鼻などから出血しやすい傾向があります。そのため、白血病の患者さんに輸血をしたり、血液製剤を使用する事があります。

輸血のために献血された血液は必ず検査をしていますが、C型肝炎ウイルスに感染していても検査に引っ掛からない血液も存在するのです。

その際に、C型肝炎ウイルスに感染した血液を輸血してしまう事もないとは言い切れません。

白血病患者さんにとって、輸血は生命をつなぐ、大事な医療行為です。

C型肝炎ウイルスに感染していない血液もグリべックやインターフェロンなどの治療薬とともに、どうしても必要なものなのです。

どうか、健康な方々にお願いします。

血液検査目的の献血は、絶対におやめ下さい。

そして、白血病の患者さんのご家族の方にお願いします。

白血病だから必ずC型肝炎にかかるというわけではないという事を、どうかご理解下さい。

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2009年11月11日
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カテゴリ: C型肝炎

肺腺がん イレッサ


抗がん剤「イレッサ」は肺線がんに効果があるのか? イレッサの適応症や副作用は? などの話をする。

イレッサは肺線がんに効果があるか

イレッサは肺腺がんに効くのでしょうか?

その話をする前に、イレッサと肺腺がんについてお話したいと思います。

肺線がんとは、肺野部(=気管支の末梢から肺胞のある肺の奥の部分)に出来る癌のほとんどが肺腺がんだと言われていて、最近、本人はたばこを吸わないのに、夫や職場でのたばこの受動喫煙が原因で肺腺がんになるケースが問題視されています。

そして、イレッサとは一般名をゲフィチニブと言い、2002年7月5日に認可された抗がん剤で、摘出手術が不能な、または再発したがんに効果があるとされています。

がん細胞の増殖を促進させるチロシンキナーゼという酵素の働きを阻害する事でがん細胞の増殖を弱めるという性質の抗がん剤になります。

イレッサはたばこを吸わない日本人女性の肺線がん患者に効果があるか?

残念ながらイレッサは、副作用として間質性肺炎になる危険性が知られています。

間質性肺炎(間質性肺臓炎とも言います)とは、肺の間質組織を主座とした炎症を来す疾患の総称で、非常に致命的であると同時に治療も困難な難病です。

日本肺癌学会が出している「ゲフィチニブ(=イレッサ)使用に関するガイドライン」(2005年3月15日作成、同年7月25日改定)によると、その副作用が疑われるケースが、2004年12月28日までに1473例が厚労省・医薬品医療機器総合機構に報告され、そのうち588人が死亡したとの事です。

そして、「ゲフィチニブ使用に関するガイドライン」には、実地医療でのガイドラインとして、「イレッサの適応症である手術不能または再発非小細胞肺がんを厳守する事」などが明記されています。

では、本当にイレッサは副作用が強い、危険な抗がん剤なのでしょうか? 

2004年春、アメリカから上皮成長因子受容体・EGFRの遺伝子配列の変異がイレッサの効果に関係している事と発表されました。

それによると、「イレッサには劇的に効く人がいる。それは日本人(東洋人)女性で、非喫煙者で、線がんの患者」だと考えられているとの事です。

つまり、前章で書いた、喫煙者の夫を持つ妻が夫や職場のたばこの煙が原因で肺線がんになってしまった、というケースにイレッサは、劇的に効果があるのではないかと言うのです。

ただ、前述の「ゲフィチニブ使用に関するガイドライン」には、「EGFR遺伝子変異とイレッサの感受性の因子になっている事は間違いないが、EGFR遺伝子変異とイレッサの感受性とが完全に一致しない事が研究で示されている」と書かれています。

つまり、たばこを吸わない日本人(東洋人)女性の肺線がんに、必ずしもイレッサが劇的に効くとは言い切れないというわけです。

それに、逆にどういう遺伝子を持つ人が副作用の間質性肺炎を起こしやすいかは、残念ながらまだわかっていません。

イレッサは肺線がんに効果があるか・まとめ

以上の事から、「イレッサが肺線がんに効くのでしょうか?」という質問の答えとしては、現時点では「イレッサが、(肺線がんに限らず)効果が出やすい人がいるのは確かですが、誰にも効果があるというわけではありません。

逆に副作用を起こす事もあるので注意が必要です」という事になります。

これからその答えがどう変わって来るかは、今後の研究結果次第です。

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2009年06月30日
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カテゴリ: がん

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