霰粒腫
霰粒腫とは
霰粒腫(さんりゅうしゅ)という病気をご存知でしょうか。
まぶたが赤く腫れ上がり、痛みやかゆみを感じる病気を麦粒腫(ばくりゅうしゅ)、俗に『ものもらい』などと呼びますが、この霰粒腫はそのものもらいと非常によく似た病気です。
この霰粒腫の症状は、まぶたに腫瘤ができ、目を動かすとその部分がごろごろとするというものです。
この霰粒腫の症状の特徴は、痛みや熱がないということです。
ものもらい、麦粒腫の場合では腫れ上がった部分に痛みやかゆみ、熱などを感じますが、この霰粒腫の場合はそれがほとんどなく、しばらく自分でも気がつかないほどです。
他人に感染することもない病気ですが美容的にも悪いですし、人とコミュニケーションを取るお仕事をしていらっしゃる方は治療せざるを得ないでしょう。
ですが、霰粒腫には自然治癒や自宅での自分の治療が難しいという特徴もあるのです。
霰粒腫の治療法
霰粒腫にはまぶたの部分が腫れるなどの見た目のもの以外、痛みやかゆみ、熱などの症状がない病気です。
ですが自然治癒や自分での治療が困難な病気でもあります。
痛みやかゆみなどの症状がない病気ですが、美容的に悪いために治療することがほとんどです。
霰粒腫の治療法は主に三つあります。ひとつは目薬や軟膏を使用し治療、ふたつめはトリアムシノロンという薬での治療、そして手術です。
目薬や軟膏を使用して出来るだけ自然治癒を目指すひとつめの治療法ですが、治療率は高くありません。
運がよければ治療できるといったところでしょう。
ふたつめの、聞きなれないトリアムシノロンという薬はステロイドの一種で、霰粒腫の治療の場合はまぶたに注射します。
これでの治療率は高く、8割程度の人がこの方法によって治療に成功します。
そして手術による治療ですが、霰粒腫に対する治療ならば、手術による治療が一番確実です。
他の手段の治療では、完全に治療するまでには長い時間がかかりますので、短い期間で治療させたいというのならば、手術での治療を行うのがいいでしょう。
これらの治療法に共通しているのは、自分で行うことができないというものです。
霰粒腫を治療する場合は、悪化しないうちに早めに病院で診察を受けるといいでしょう。