新型インフルエンザにワクチンは有効か

新型インフルエンザにワクチンは有効か

寒くなって来ると「そろそろインフルエンザの予防接種を受けないと…」と考える人も多いでしょう。

しかし、実際にインフルエンザの予防接種を受ける段階になると、「インフルエンザのワクチンって新型インフルエンザに効果があるの?」という疑問が頭をよぎるのではないでしょうか?

それも、インフルエンザのワクチンがどのようにして製造されるのかを考えれば無理のない話です。

インフルエンザのワクチンがどのようにして製造されるのかと言えば、まずは次シーズンに流行するだろうというインフルエンザウイルスの株を予測して、そのインフルエンザウイルスを成長鶏卵に培養して不活処理をするという工程を経て作られます。ですから、その予測に基づいて作られたインフルエンザワクチンを接種しても新型のインフルエンザには効果は期待出来ません。

さらにインフルエンザワクチンが出来るまでおよそ半年かかるため、新型インフルエンザが出現したからと言ってすぐに新型インフルエンザに有効なワクチンを製造する事は出来ません。

しかし、その「新型インフルエンザ」が2009年に流行した2009年新型インフルエンザの事を差しているのであれば、話は別です。

2009年新型インフルエンザは現在では季節性のインフルエンザと同じ扱いになっていて、「A型H1N1亜型インフルエンザ」、「豚インフルエンザ」と呼ばれるようになりました。

そして、2009年新型インフルエンザの原因ウイルスであるA型H1N1亜型インフルエンザウイルスは2010年、2011年のワクチン推奨株になっていますので、2009年新型インフルエンザについては2011年度に接種されるワクチンは有効だと言っても良いでしょう。

2009年新型インフルエンザにはワクチンがありますので、ワクチンによる予防が出来るようになりました。しかし、インフルエンザウイルスは現在この瞬間もどこかで進化している可能性は皆無ではありません。

2009年新型インフルエンザも、豚インフルエンザの原因ウイルスであるH1N1の亜型のウイルスです。

つまり、本来ならば豚の間で感染するウイルスだったものが突然変異や遺伝子再集合などの何らかの要因によってヒトにも感染するようになったインフルエンザウイルスなのです。

かつてスペイン風邪と呼ばれ6億人もの感染者と4,000~5,000万人もの死亡者を出したインフルエンザウイルスも、H1N1の亜型のインフルエンザウイルスが引き起こしたものでした。

このH1N1というインフルエンザウイルスについては「ソ連型」と呼ぶ事がありますが、2009年新型インフルエンザの原因ウイルスであるウイルスとソ連型とは性質が違います。インフルエンザウイルスは変化しやすいので、同じH1N1のグループの中でも性質が違うので亜型も多いのです。

その上、この先私たちヒトが知らないH1N1の亜型のウイルスが出現する可能性もあるのです。

繰り返し言いますが、新型のインフルエンザに通常のインフルエンザワクチンはほとんど効き目がありません。そして、インフルエンザワクチンはすぐに大量生産が出来ません。

ですから、私たちは新型インフルエンザが現われた時には、インフルエンザワクチン以外の感染予防策を講じる必要があります。

そのためにはまず、私たち一人一人がインフルエンザについて正しい知識をつける努力が必要なのではないでしょうか。

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