インフルエンザ 乳幼児

乳幼児に対するインフルエンザ対策とは

インフルエンザのワクチンの効果がその人の持つ免疫の力がどれくらいあるかという事に左右されますので、最も免疫機能が働く青年層に最も効果が現われ、逆に最も免疫機能が未熟な乳幼児や免疫力が弱い高齢者に最も効果が薄いのです。

それでは、赤ちゃんの免疫はどのようになっているのでしょうか。

ヒトは誰しも母親の胎内にいる間に胎盤を通じて免疫グロブリンG(IgG)という抗体をもらいます。

この免疫グロブリンG(IgG)という抗体が、生まれてから約1週間、赤ちゃんを細菌やウイルスから守ってくれるのです。

そして、母親が赤ちゃんに与える初乳の中には免疫グロブリンG(IgG)の他に、免疫グロブリンA(IgA)、免疫グロブリンM(IgM)という抗体がたくさん入っています。

しかし、母親からもらった抗体も、生後数カ月で消えてしまいます。

よく、「母乳で育てている子どもは風邪をひかない」と言われますが、それは誤解です。

確かにお母さんからもらった初乳の中に抗体がありますが、抗体があるから風邪やインフルエンザにかからないというわけではありません。

むしろ、乳幼児は免疫機能が未熟なため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすいと言えます。

ですから、乳幼児にも風邪やインフルエンザなどの感染症にならないように周囲のおとなたちが気を付ける必要があるのです。

乳幼児へのインフルエンザ対策をすると言えば、乳幼児にインフルエンザワクチン接種を受けさせるという事が真っ先に頭に浮かびますが、乳幼児へのインフルエンザワクチン接種についてはその効果について意見が分かれています。

1歳以上6歳未満の幼児に対するインフルエンザワクチンの効果については成人(20歳以上64歳以下の人)よりも低いものの、その効果が認められているのに対して、1歳未満の乳児については免疫の機能がまだ発達していないため、インフルエンザワクチンの効果が期待出来ないと言うのです。

そうなると、ワクチン以外のインフルエンザ対策をおとなたちがやらなければなりません。

乳幼児のインフルエンザ対策は、乳幼児本人よりも周囲の大人がインフルエンザにかからないようにする事だという意見があります。

ですから、風邪やインフルエンザが流行する時期にはお父さんお母さんや保育士の人は手洗いうがいを徹底する、部屋の湿度を適正に保つなどの対策をするのはもちろんですが、一番良いのは乳幼児を人ごみの中に連れて行かない事です。

お正月には自分の両親に生まれた子どもの顔を見せてあげたいから乳幼児を連れて田舎に帰りたいとか、生まれた子どもと一緒に初詣に行きたいというお父さんお母さんの気持ちはわかりますが、不特定多数の人がいる環境の中にはインフルエンザなどの感染症にかかっている人がいて、その人からインフルエンザをうつされてしまう可能性もあります。

小さな子ども、特に生まれたばかりの赤ちゃんは自分で自分の身を守る事が出来ません。

ここはお父さんお母さんの気持ちよりも子どもの健康を考えましょう。

乳幼児は言葉を話す事が出来ません。インフルエンザにかかっても「お腹が痛い」とか「頭が痛い」とか自分の症状を自分で説明する事が出来ないのです。

だからお父さん、お母さんや周囲の大人たちが乳幼児の様子を普段から注意深く見て、普段と違う行動や症状が出た場合には即刻医療機関を受診して下さい。

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