新型インフルエンザの症状
2009年新型インフルエンザの症状について
新型インフルエンザの定義は「新たにヒトに感染が確認されたインフルエンザウイルスによるインフルエンザ感染症」の事を差します。従って、2009年に新型インフルエンザと呼ばれたA型H1N1亜型インフルエンザ(豚インフルエンザとも言います)だけを差すわけではありません。
しかし、現在でも「A型H1N1亜型インフルエンザ(豚インフルエンザ)」と言うよりは「新型インフルエンザ」と言った方がわかりやすいのは確かな事です。
この、2009年新型インフルエンザことA型H1N1亜型インフルエンザの症状は厚生労働省のサイトの記載を要訳すると「(2009年新型インフルエンザの症状は)季節性のインフルエンザと酷似しています。
ただ、季節性インフルエンザに比べて下痢などの消化器症状が多い可能性が指摘されています」と記載されています。
しかし、実際には重症になる人もいれば普通の風邪のように軽症で済む人もいます。それについては厚生労働省のサイトにも「(ハイリスクグループ以外の)ほとんどの人が軽症で回復しています」というような事が記載されている事でも確認出来ます。
これらの2009年新型インフルエンザの症状が軽症で済む人が多いと言われているにもかかわらず人によっては重症化するのは、感染したインフルエンザウイルスの量やその人の免疫力、病気の有無などによって症状が軽くなったり重くなったりする事はあるでしょう。
2009年4月の時点でさえ「日本などの通常の季節性インフルエンザに対する医療環境が整っているところであれば2009年新型インフルエンザにかかっても問題はない」という意見まで出されたくらいです。
ただ、この意見はメキシコ以外で2009年新型インフルエンザによる死者が出ていない時点で2009年新型インフルエンザについて判明している事を分析した上での意見だという事を忘れてはいけません。
2011年現在改めて読むと、読みようによっては「あの意見は『医療環境が整っているところであれば2009年新型インフルエンザは通常の季節性のインフルエンザと同じくらいの危険度だ』と言っているもの」とも受け取れます。
実際、2009年新型インフルエンザは2011年現在でもやっかいな感染症です。
通常の季節性インフルエンザが38℃以上の熱が突然出る事から始まるのに対して、2009年新型インフルエンザの症状は必ずしも高熱から始まるとは限らないところがやっかいです。
2、3日経ってから高熱が出るケースもあったと言いますし、頭痛から始まったケースもあると言います。そのため、医師が診断を誤ると取り返しのつかない事になりかねない点が2009年新型インフルエンザの恐ろしいところです。
実際に医師の判断の誤りで2009年新型インフルエンザの症状が重症化する兆効を見逃してしまったためにその症状が重症化してしまったケースもあると言います。
さらに、新型インフルエンザの症状が出てから48時間はその症状が急激に悪化して重症化する事もあると言いますから、恐ろしい感染症です。
つまり、2009年新型インフルエンザが通常の季節性インフルエンザと同じ扱いになった現在でも2009年新型インフルエンザが恐ろしい感染症である事に変わりはないのです。