前立腺がん 治療費

前立腺がん治療と治療費の問題

前立腺がんに限らずがん治療で最も切実な問題と言えば、治療費の問題になるかと思われます。

これも前立腺がんに限りませんが、がんの治療法はどんどん進歩しています。

しかし、治療技術はアップしても、保険の対象外で莫大な治療費がかかるために患者さんが治療費を払えず、せっかく開発された最新医療を利用する事が出来ないのであれば、患者さんのためにも医師のためにもならないのではないでしょうか?

前立腺がんの治療法と言えば真っ先に外科療法(手術)が頭をよぎりますが、その前立腺がんの手術一つ取ってもその技術は進歩しています。

前立腺がんの手術に「ダヴィンチ」というロボットを使う事によってこれまで人間が出来なかった事が出来るようになった結果、手術の技術がアップしたとの事です。

その「ダヴィンチ」を使っての前立腺がんのロボット手術については、今年(2012年)の4月から保険が適応されるようになりました。それまではロボット手術は患者さんの全額負担だったのですが、保険が適応される事によって治療費の負担がかなり軽くなり、ロボット手術を受けられる患者さんが増えた事は喜ばしい事です。

(余談ながらこの「ダヴィンチ」を使用してのロボット手術の保険の対象は前立腺がんに限ります。つまり、大腸がんや胃がんの治療として「ダヴィンチ」を使用してのロボット手術は保険の対象にはならないというわけです。

これはがんの患者さんの間で不公平感が残るのではないかと筆者は心配しています)

前立腺がんの特徴として男性ホルモンの影響でがんが進行するという事があげられるので、それを利用して前立腺がんの治療をするのがホルモン療法です。

そのホルモン剤も1種類しかないわけではありません。これも嫌な話になりますが、ホルモン剤もものによって治療費(薬代)に違いが出て来るのです。

1か月(=4週間)に1回皮下注射をするだけでよい「リュープロレリン」の治療費(薬代)は1カ月に45,750円と言われているのに対して、1回につき2錠を1日に3回服用しなければならない「エチニルエストラジオール」という薬につきましては1カ月に7,500円と言われています。

また、放射線療法も最近ではかなりその技術がアップして来ているのですが、最近性障害を残さず性機能を温存出来る治療法として注目されている小線源療法や3次元から放射線を照射する事によって前立腺に出来たがんを叩く3次元照射につきましては保険の対象になっていますが、前立腺がんの放射線の最先端の治療法である陽子線療法や重子線療法などは保険の対象外ですので、治療費は前立腺がんの患者さんの全額負担になります。よって、陽子線療法や重子線療法の治療費は高額です。

患者さんの状態や体質などにもよるかと思われますので、最新治療が全て良いとは言い切れないでしょう。

しかし、しつこく言うようで恐縮ですが、技術はあるのに治療費の問題で患者さんが最新治療を受けられず、その結果、患者さんの生命が失われる事があるとすれば、それは患者さんと医師の双方のためにならないと筆者は考えます。

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