前立腺がん PSA検査

PSA検査という前立腺がんの検査法について

前立腺がんにかかる人は1975年以降増えています。

乳製品や脂質の多い食事の欧米化によるものではないかという仮説もありますが、PSA検査という前立腺がんの検査方法が普及した事によって、直腸に手を入れてそこから前立腺を指で触る事によって診断する直腸指診という検査方法で発見出来なかった早期の前立腺がんも発見出来るようになったために結果的に前立腺がんと診断される人が多くなったのだという見方も出来るとの事です。

そのPSA検査とはどのような検査方法なのでしょうか?

PSA検査の「PSA」とは「PSA:Prostate Specific Antigen」の略で、前立腺特異抗原の事です。そして、PSAとは前立腺の正常なところから分泌されるもので、前立腺が正常であれば血液の中に混じる事がありませんが、前立腺に異常があれば血液中に流れ出ますので、前立腺の異常だけを検知する事が出来る、非常に敏感な腫瘍マーカーです。

このように書くと「PSA検査とは難しそうな検査方法だ」と思われそうですが、やり方は採血して検査するという方法ですので、血液検査と変わりありません。ですから患者さんの身体への負担も軽度で済みますし、PSAの数値だけで診断出来るのですから、経験が必要な直腸指診とは違って検査医の経験その他の特別な技能は不要です。

PSA検査の問題点はPSAの数値が高いからと言って必ずしも前立腺がんだとは言い切れないところで、良性の前立腺肥大症や前立腺に炎症がある場合にも数値が高くなる事がありますし、PSAの数値が正常であっても前立腺がんになっていないとは言い切れないところがあります。そのため、このPSA検査は前立腺がんが疑われる時に使うスクリーニング検査として使われます。

ちなみに、PSA値の測定法ですが、4,0ng/mlであれば陰性、4,1ng/ml~10ng/mlがグレーゾーン(25~30%に前立腺がんが見られる)、そして、10,1ng/mlであれば陽性(50~80%に前立腺がんが見られる)と判断されますが、これも前述のとおり「目安」の域を超えないところがあり、PSAの数値が4,0ng/mlであっても前立腺がんが見られる場合もあります。そのため、前立腺がんのスクリーニング検査として行う検査方法としてはPSA検査単体で行うのではなく、直腸指診や超音波診断を組み合わせて行う事が多いのだとの事です。

(蛇足ながらPSAの数値が100ng/mlを超えた場合には「前立腺がんだ」という疑いがかなり強くなるだけではなく、前立腺がんの転移も疑われるとの事です)

前立腺がんの発生リスクを高める要因として年齢と家族歴があります。つまり、前立腺がんとは家族に前立腺がんにかかった人がいる高齢の男性に多いがんなのです。

そのため、特に家族に前立腺がんにかかった人がいるという中高年の方ならば、PSA検査を積極的に受けた方がいいでしょう。

なお、PSA検査は職場などの健康診断や人間ドックなどで受ける事が出来ますので、家族に前立腺がんにかかった人がいない方でも自分が絶対に前立腺がんにかからないという保証はありませんので、積極的にPSA検査を受けて、前立腺がんの早期発見につなげる努力をする事が大切かと思われます。

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