前立腺がん 最新治療

前立腺がんの最新治療

がんに限らず病気の治療法はどんどん進歩しています。

たとえば、前立腺がん。

前立腺がんの治療法と言えば外科(手術)療法が主な治療法で、放射線療法は前立腺がんが再発した時に行う治療法という位置づけでしたが、最近では前立腺がんの放射線治療が変わりつつあると言います。

前立腺がんの最新治療として注目を集めている小線源療法も放射線療法の一種です。

その方法とは、ヨウ素125という放射性物質を密封したカプセルを適所に埋め込む事によって体内から放射線を照射するというものです。それを埋め込む位置や個数は小線源療法を行う医師の判断によります。

そして、放射性物質を密封した粒状のカプセルを埋め込んだあとにはそれを取り出す必要はありません。そのため、患者さんの身体的な負担も少なくなり、手術に費やす時間も短縮出来るというメリットがあります。

手術よりも身体的に負担も軽くて時間も短くて済む、そして、手術では勃起に関わる神経や精管を切ってしまう事があるために性障害が残る事があるというデメリットがあったのに対して、小線源療法では性機能が温存出来ると良い事ずくめで、まさしく前立腺がんの最新治療法とも言うべきこの小線源療法ですが、決してデメリットのない治療法ではありません。実際小線源療法には治療後まもなく排尿障害が現われる事があるなどのデメリットがあります。

また、放射線療法は治療を受けてから長い時間を経て現われる晩期症状と呼ばれる症状が出る場合があるのですが、小線源療法はまだ年月が浅い事もあって、晩期症状についてはどのような症状が現われるのかわからないという事が、ある意味で小線源療法の最も大きなデメリットと言えるでしょう。

小線源療法が早期の前立腺がんに適用されるのに対して、局部浸透がんにも適用されるのが3次元照射という方法です。

3次元照射とは、放射線を照射する機械を前立腺がんの患者さんの周囲の上下左右あらゆる方向に動かす事によって、文字どおり3次元で放射線を照射するという治療法です。

3次元照射の対象になるのは前述のとおり局部浸透がんまでですが、それ以上リスクの高い患者さんに対してはホルモン療法との併用になるとの事です。

また、3次元照射と似た方法で前立腺がんを治療するのがIMRTで、3次元照射が放射線の強さを変更出来ないのに対して、IMRTはコンピュータ制御によって角度によって照射する放射線の強さの変更が可能であるところが両者の大きな違いと言えるでしょう。

これによってあまり強い放射線を当てたくないところには弱い放射線で、強い放射線を当てなければならないところには強い放射線を、というように臨機応変に放射線を照射出来るようになった事がIMRTの特徴かつ最大のメリットと言えるでしょう。

「放射線療法」と一言で言っても、小線源療法がヨウ素125、3次元照射・IMRTがX線と、使用する放射線(あるいは放射性物質)の種類が違います。

次にご紹介する陽子線療法で使用するのは陽子という、水素原子の原子核を加速した放射線を使用します。

陽子線を使用するメリットはX線が皮膚付近で最もエネルギーが高く、患者さんの身体の奥へ進むごとにそのエネルギーが弱まるのに対して、陽子線は決まった深さまでしか進まない上にある深さに達するとそのエネルギーが最も強くなるという特性があるために、放射線による周囲の組織のダメージを最小限にとどめる事が出来るというメリットがあります。

これまでお話して来たとおり、前立腺がんの放射線療法も進化していますが、手術そのものも「ダヴィンチ」というロボットを使用したロボット手術が登場したおかげで手術そのものの精度も向上しています。

このように、前立腺がんの最新治療はどんどん進んで来ていますし、また、これから先もどんどん進歩してゆく事でしょう。

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