前立腺がん 死亡率

前立腺がんの死亡率について日本とアメリカを比較する

前立腺がんはアメリカにおける男性が罹患するがんの部位別の第1位です。そして、これもアメリカの話ですが、男性の前立腺がんの死亡率も肺がんに次いで第2位との事です。

日本において前立腺がんの発生率はそれほど高くはなかったのですが、近年急激に罹患者数が増加しているとの事です。

その理由として、高齢化が進んだ事と、PSA検査の普及によって、以前は発見が難しかった早期の前立腺がんも発見出来るようになった事などがあげられます。

前立腺がんは他の臓器に出来るがんと比較すると進行が遅いのが特徴で、そのため、自分が前立腺がんだという事に気づかないまま一生を終える人もいらっしゃると言います。

事実、前立腺がん以外の要因で亡くなった人を解剖したところ、小さな前立腺がんが見つかるというケースも20%近い確率で起こっているとの事です。

つまり、前立腺がんとは発生件数はけして少ないとは言い難いがんであると言えるでしょう。

そして、前立腺がんの罹患率は65歳以上で増加すると言います。

年齢が高くなればそれだけ前立腺がんの発見率も高くなるために、前立腺がんの罹患率が高くなったと見る事も出来るというわけです。

さらにこれまで難しかったPSA検査によって早期の前立腺がんも発見出来るようになったために結果として前立腺がんの罹患者数が増えたと見る事が出来ましょう。

「自分が前立腺がんにかかっている事を知らないまま一生を終える人がいるほど前立腺がんの進行が遅いのであれば、前立腺がんの早期発見は生存率に影響はないのではないか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは違います。

実際、日本よりも前立腺がんの罹患者数の多いアメリカにおいて前立腺がんの死亡率が年々減って来ているのは、PSA検査が普及して早期に前立腺がんを発見して早期に治療を開始する事が出来るようになったからです。

それでも、「そんな事はない。前立腺がんには何もしないという治療法があるではないか」とおっしゃる方のために申し上げましょう。

確かに、前立腺がんの治療法として待機療法という治療方法があります。

「前立腺がんの待機療法」とは、がんが高分化がん(悪性度の低いおとなしいがん)でかつ、少数の腫瘍が認められるだけの状態で、手術などの特別な治療を行わなくても患者さんの余命に問題はないと判断される場合に前立腺がんの経過観察をする、という治療法です。

これを「前立腺がんの治療をしなくても良い」という意味に受け取られると少し意味が違って来ます。

「前立腺がんの待機療法」とは、確かに積極的に治療は行いませんが、全く何もしないでいいというわけではありません。

PSAの数値を定期的に測定して「経過観察」を行いますので、それはつまり、「何か問題が起これば即座に対応出来るようにする」という事なのです。よって、前立腺がんの治療や対策について何もを行わなくてもいいというわけではありません。

ちなみに前立腺がんの日本においての死亡率ですが、前立腺がんの死亡率は1950年代後半~90年代後半まで増加していましたが、そのあとは横ばい傾向だとの事です。

しかし、前立腺がんの死亡率を年齢別で言えば、60歳後半から死亡率が増加する傾向にあると言います。

PSA検査については「その結果に信憑性が薄い」という批評もありますが、筆者個人的な意見としては「前立腺がんのスクリーニング検査としてのPSA検査は受けた方がよい」と考えます。

特に前立腺がんが増加するとされる50歳を過ぎた男性は進んでPSA検査を受ける事をおすすめします。

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