前立腺がん 血液検査

前立腺がんの血液検査

前立腺がんの検査方法の中でも最も重要視されると言っても過言ではないのが血液検査です。もっと具体的に言えば、前立腺がんの血液検査の中でもPSA検査が重要視されると言えます。

PSA検査とは耳慣れない検査方法かと思われますので、もう少し詳しくお話してゆきましょう。

PSAとはProstate Specific Antigenの略で前立腺特異抗原の事です。前立腺がんの腫瘍マーカーとして使われます。

腫瘍マーカーとは、身体に腫瘍が出来ると血液や排出物の中に増加するたんぱく質やホルモンなどの事です。つまり、PSAの場合は前立腺特異抗原と呼ばれる、前立腺から分泌される、セリンプロテアーゼに分類されるたんぱく質分解酵素の一種を腫瘍マーカーとして利用しているわけです。

PSA(前立腺特異抗原)は前立腺から精液中に分泌される物質ですので、健康な人の血液中にPSAが検出される事はごくまれです。しかし、前立腺がんや前立腺肥大症などの前立腺に異常が起こるとPSAが血液中に現われるようになるために前立腺がんの腫瘍マーカーとして利用されている、というわけです。

ですから、PSA検査とはいわば「前立腺疾患特有の血液検査項目」だと考えて下さって差し支えありません。

ここで注意しなければならないのは、「PSAの数値が高い=前立腺がんが出来ている」というわけではないという事です。

前立腺に出来る腫瘍とは前立腺がんだけではありません。前立腺肥大症も前立腺に出来る良性の腫瘍によって起こる病気です。PSAは前立腺の「腫瘍」マーカーですので、悪性の腫瘍である前立腺がんだけではなくて良性の腫瘍である前立腺肥大症にも反応するのです。それ以外にも前立腺に炎症が起きている場合にも弱冠数値が上がるのだと言います。

それよりも問題なのは、前立腺がんが出来ていてもPSA検査で異常が見つからないケースもあるという事です。

PSA検査の判定法としてよく使用されているタンデムR法という方法では、PSAの数値が4~10ng/mlをグレーゾーンとしています。実際、その中の25~30%の割合で前立腺がんが見つかっているとの事ですが、PSAの数値が4ng/ml以下であるにもかかわらず、前立腺がんが見つかるケースもあるとの事ですので、「PSAの数値が4ng/ml以下だったから安心だ」とは言い切れないという事になりましょう。

この例を見てもおわかりのとおり、前立腺がん特有の血液検査項目とも言うべきPSA検査は絶対的なものではなく、あくまでも前立腺がんのスクリーニング検査として有効だという位置づけでお考え下さった方が無難かと思われます。

このように、PSA検査とは血液検査で前立腺がんのスクリーニング検査が出来るという事で、前立腺がんの検診に利用されているだけではなく、前立腺がんの再発の有無を調べるのにも役に立っています。

前立腺がんの手術を受けたあとに、手術以外に併用している治療(ホルモン療法など)がない場合に、前立腺がん再発の最初の兆候として現われるのが、このPSAの数値の上昇だと言います。

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