前立腺がん検査 生検

前立腺がん検査とはスクリーニング検査から生検まで3段階に分けて行う

前立腺がんを診断する為の検査は3段階に分けて行われると言います。

まずはスクリーニング検査をして前立腺がんか否かある程度絞り込み、そこで異常が見つかれば、さらに前立腺がんか否か絞り込むための検査を2段階に分けて行います。

前立腺がんのスクリーニング検査として行われる検査法としては、PSA検査が知られています。

PSAとは、前立腺特異抗原(Prostate Specific Antigen)と呼ばれる前立腺から分泌される物質の事で、それを前立腺がんの腫瘍マーカーとして利用したものがPSA検査です。血液中にPSAが検出されるか否かで前立腺の異常を知るという性質のものですから、やっている事自体は血液検査と同じです。

ここでPSAの数値に問題がなければここで検査は終了しますが、PSA値に問題があれば、今度は生検で前立腺がんか否かを調べる事になります。それはPSAの数値が高いから前立腺がんになっているとは限らないからです。

PSAとは非常に敏感な腫瘍マーカーです。そのため、前立腺の異常にのみ反応します。それを利用して前立腺がんの検査に利用されているのですが、ここで問題になるのが「PSA検査をして数値が高かったから前立腺がんにかかっているとは限らない」という事なのです。

前述のとおり、PSAとは前立腺から分泌される物質です。ですから、前立腺がんのみならず前立腺の異常全般に反応するのです。実際、悪性の腫瘍である前立腺がんだけではなくて、良性の腫瘍である前立腺肥大症や前立腺に炎症が起こっている時にもPSAの数値は異常値を示すと言います。そのため、前立腺がんになっているのか、それとも他の病気なのかを特定するための検査が必要になります。

PSAの数値に異常が見られた場合、多くは直腸内指診を行います。医師が肛門から指を入れて直腸から前立腺に触れる事によって前立腺を診るのです。これが前立腺がんの第2段階です。

この直腸内指診によって、前立腺がんや前立腺肥大症の70~80%は医師が判断出来ると言いますが、医師が直腸から前立腺に触る事から直腸側の事しかわからないというデメリットがあるために、直腸指診だけではなくて超音波検査などを行う事もあります。ここでさらに前立腺がんの疑いが深まった場合には、生検をする事になります。これ前立腺がんの検査の第3段階です。

生検と言えば他の部位に出来るがんの検査でも行う検査法ですが、前立腺がん検査としての生検とはどのようにするのかと言えば、まずは肛門から器具を差し込んで、超音波で前立腺を見ながら直腸あるいは会陰部と呼ばれる肛門と陰茎の間の部分から前立腺へと細い針を差し込みます。そして、その細い針から前立腺の組織を採取するのです。そして、採取した前立腺の組織を直接顕微鏡で見る事で前立腺がんか否かを診断するという検査方法です。

ちなみに、「肛門から器具を差し込む」とか「前立腺へと細い針を差し込む」とか前立腺がん検査としての生検とは聞くだけで痛くなりそうな検査方法ですが、前立腺がん検査としての生検を受けた方のお話によると、その痛みは「事前に想像した以上に痛かった」・「生検を受けたという印象が薄くなるほど痛みはなかった」と、人によって違いますので、前立腺がん検査としての生検の際の痛みについては、ある程度覚悟された方が無難でしょう。

そして、それが「前立腺がんだ」と判明したら終わりというわけではありません。それからはいわゆる「グリーソンスコア」という病理学上の分類、有り体に言えば前立腺がんの悪性度を調べる事になります。

前立腺がんと一言で言ってもそのタイプは3種類に分けられ、悪性度が高い順に低分化がん、中分化がん、高分化がんです。

前立腺がん検査の第3段階とも言える生検で調べる事はここまでです。

それからあとは前立腺がんがどこまで広がっているのか、CTやMRI、骨シンチグラムなどでそれを調べる事になります。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク