前立腺がんの検査

「前立腺がんの検査方法とは

前立腺がんは進行すると骨に転移しやすいという特徴を持っているため、腰痛を覚えて整形外科を受診した時に前立腺がんが見つかったというケースも少なくありません。

しかし、がんが骨に転移したあとに見つかるよりも、がんが原発巣である前立腺から転移する前の段階で(それも出来るだけ早い段階で)がんが見つかる事が望ましいのは言うまでもありません。そのため、排尿困難や夜間多尿、下腹部不快感や尿意を覚えるとトイレまで排尿をこらえる事が出来ないなどの前立腺がんが疑われる症状が現われた場合には医療機関を受診する事をおすすめします。

医療機関を受診した時には、すぐに前立腺がんの検査をするわけではなく、まずは医師の問診から始まります。

その結果、前立腺がんが疑われる場合には検査をする事になります。この段階で行われる検査はいわゆる「一次検査」、前立腺がんのスクリーニング検査だと思っていただいて差し支えありません。

その「前立腺がんの一次検査の方法」として、尿検査・直腸内指診・超音波・血液検査(PSP検査)などがあります。

しかし、たいていは直腸指診・血液検査(PSP検査)・超音波検査の三つの検査方法を組み合わせて検査する事になるでしょう。

直腸内指診とは聞き慣れない検査方法ですが、肛門から指を入れて直腸越しに前立腺に触れる事によって前立腺の状態を診る検査方法です。前立腺がんが疑われる場合には必ずと言っていいほど行われます。

直腸内指診のデメリットは、検査をする医師の経験によるものが大きいために検査結果が必ずしも正確だとは言い切れないところと前立腺の直腸側しか診る事が出来ないところです。

血液検査の中でも、前立腺がんの場合にはPSA(Prostate Specific Antigen=前立腺特異抗原の略)と言う腫瘍マーカーの値が重要です。

PSAの数値が10ng/ml以上あった場合、50~80%の確立で前立腺がんが疑われますが、PSAは良性の前立腺肥大症などでも基準値よりも高くなります。そのため、PSA検査単体だけで診断するのではなく、他の診断と合わせて前立腺がんか否かを判断する事になります。

これらの一次検査の結果、前立腺がんが疑われる場合には生体検査(生検)が行われます。

その具体的な方法は、針を前立腺まで差し込んで前立腺の組織を採取するというやり方です。これによって前立腺がんか否かの最終診断を下します。そして、その結果、前立腺がんだと診断された場合には、どこまで前立腺がんが広がっているのかを知るための検査を行う事になります。

その場合はCTやMRIで人体を輪切り状にした画像を診る事によって、がんが原発巣である前立腺内だけにあるのか、あるいは周囲の臓器やリンパ節、肝臓や骨などに転移しているのか否かを調べます。

また、冒頭でもお話したとおり、前立腺がんは骨に転移する事が多いため、骨(こつ)シンチグラフィー(骨シンチとも呼ばれます)という検査をする事によってがんが骨に転移しているのか否かを検査する事もあります。

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