前立腺がん 食事療法

前立腺がん治療に食事療法を取り入れる事について

前立腺がんとは高齢でかつ家族に前立腺がんの罹患者のいらっしゃる男性に多い病気です。

病気全般に言える事ですが、日々摂取している食事でその病気を治す事が出来れば嬉しい限りなのですが、前立腺がんを食事で治す事が出来るのでしょうか? 前立腺がんの食事療法についてお話したいと思います。

がんとは異常な細胞が際限なく増え続ける事で健康な人にも発生しますが、何故健康な人はがんにならないのかと言えば、健康な人には免疫力があるからであり、逆に言えば免疫力さえつければがんを克服出来るという考え方があります。前立腺がんに限らずがんの食事療法はその考え方に沿ったものが多く見られます。

その考え方の代表的な例はゲルソン療法でしょう。

ゲルソン療法とはマックス・ゲルソン博士が考案した方法で、人工的な処理をしていない天然の食材を使用してバランス良く栄養を取り入れる事によってヒトにそなわっている治癒力をアップさせるという考え方に基づいた厳格な食事療法です。

ゲルソン療法以外にも、デザイナーフーズ・ピラミットと言う一種の食事療法があります。

デザイナーフーズ・ピラミットとは、1990年にアメリカのNCI(国立がん研究所)が発表したもので、がんの予防になる食物40品目を効果の高い順にピラミッド状に表示したものです。

これによってどの食品ががんの予防になる効果が高いのか、人目でわかるようになっています。

それ以外の前立腺がんの食事療法としてよく耳にするのが、牛乳や乳製品の摂取を控えて水溶性の食物繊維を積極的に摂取する方法です。

あくまでも推論の域を出ませんが、前立腺がんの発生リスクを高くするものとして、牛乳や乳製品が上げられています。そのため、それらの食品の摂取を控え、その代わりに前立腺がんの発生リスクを低くすると言われている水溶性の食物繊維を摂取するという事ですが、これはどちらかと言えば前立腺がんを食事療法で治すと言うよりもむしろ前立腺がんを食事によって予防する事に重点が置かれているように筆者には思えます。

ここで取り上げた食事療法以外にも、フィトケミカル(「植物化学成分」と訳されます)を利用して、免疫賦活力があるとされる成分や抗酸化作用や抗がん作用のあると言われている食材を使う事によってがんを抑制しようという考え方に基づく治療法や、人体の中で不足している糖鎖栄養素を摂取する事によって元々人体が持っていた機能を回復させ、維持する事によってがんや難病などを治すという考え方に基づいた糖鎖栄養療法などがあります。

前立腺がんなどのがん治療に食事療法を取り入れる事の問題点

このように書くと「食事療法って素晴らしい!」と思ってしまいますが、問題なのは、食事療法など、ヒトの免疫力をアップさせる事によって前立腺がんなどを治すという考え方の治療法を神聖視し過ぎる事です。

抗がん剤や放射線療法には副作用の問題がありますので、食事療法など、身体に良いと考えられる方法で前立腺がんを治したいと考える事は悪い事ではありません。また、末期の前立腺がんと診断されて余命がいくばくもない状態であるならば、少しでも治る可能性のある治療法にかけてみたいというのは人間として当然の心情ではないでしょうか。

しかし、ヒトの免疫機構については未だ解明されていない部分があります。

そして、この食事療法については民間療法の域を出ないのが現状です。

前に食事療法の例として取り上げたゲルソン療法についても、過去に抗がん剤を使用した事のある人が行えば逆効果になるという話も耳にします。

これはひどい話ですが、中には食事療法やサプリメントなどによって「ヒトの免疫力をアップする事によって前立腺がんなどの病気を治す」とうたっていても、実際には全く効果のないものもあると言います。

筆者個人的にはそのような人の弱みにつけ込んで金品を取るやり方は許し難いと考えているのですが、やっている本人(前立腺がんなどの患者さん)がそれを信じ込んでいる状態ですと、周囲の人がそれをやめさせるのは難しいという問題もあるでしょう。

前立腺がんに限らずがんの治療法として食事療法などのがんの標準的な治療法とは言い難い治療法を取り入れる場合には、主治医と相談の上でやった方がいいという意見もありますが、筆者もその意見に賛成です。

このように、前立腺がんに限らずがんを食事療法などの民間療法の域を出ない治療法で治すという事については、難しい問題を抱えていると言わざるを得ないでしょう。

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