膵臓がん 転移

膵臓がんは転移しやすく再発しやすい

膵臓がんの特徴の一つとして、転移しやすいという事があげられます。

膵臓がんの場合は本当に早期の、腫瘍の大きさがミリ単位という非常に小さながんでさえ悪性度の高く、がんの進行も早いのが特徴です。

(膵臓がんの場合はまれに良性の腫瘍から悪性の膵臓がんになる事もありますが、たいていは始めから悪性度の高いがんとして発生します)

それが膵臓がんの5年生存率が2%未満と、膵臓がんの生存率を下げている要因になっています。

膵臓がんに限らずどの病気でも早期に発見する事が完治への第一歩になりますが、膵臓がんは初期には症状と言える症状が出ないもので、がんが進行すると(がんが出来た場所によって症状が異なりますが)背中が痛い・胃に不快感がある・体重が減少するなどの症状が現われるようになりますが、これらもがんとは関連づけて考えられる症状ではないために、膵臓がんになっても患者さんが自分から医療機関を受診しない場合が多いので、膵臓がんの発見が遅れる事が多いのです。

それに加えて、膵臓という臓器が周囲を胃などの消化器に囲まれた、人体の中心部に位置するために、検査が難しいのです。そのため、健康診断でがんを早期に発見する事も難しいのです。

さらにやっかいなのは、膵臓がんを慢性膵炎と誤って診断されるケースもある事で、それが膵臓がんの早期発見を遅らせる事もあると言います。

これらの要素があいまって、膵臓がんを早期に発見する事が難しく、膵臓がんが見つかった時にはすでにがんはかなり進行していて、肝臓などの膵臓の周囲の臓器に転移していたという事もかなり多いのです。

膵臓がんに限らずどの臓器のがんにも言える事ですが、がんが他の臓器やリンパ節などに転移していれば生存率が下がります。

膵臓がんの治療と言えば外科療法(手術)です。

がんが膵臓だけにとどまっている場合は膵臓のがんを摘出する手術だけで済みますが、がんが転移してしまったあとではもはや膵臓のがんを摘出するだけではがんの治療として不充分なのです。

膵臓がんが遠くの臓器へと転移した場合には抗がん剤などを使用しての治療が中心になります。

放射線による治療を行う事もありますが、これはどちらかと言えば膵臓がんの根絶治療のためではなくて痛みやおう吐などの膵臓がんの症状を緩和するために行われるものです。

膵臓がんの転移しやすいところはリンパ節や肝臓・肺などです。

その中でも特に肝臓に転移を起こす事が多いのは、膵臓を流れた血液が肝臓に流れ込むためで、がん細胞が血液に乗って「血行性転移」と呼ばれる方法で肝臓に定着し、そこでがんを作ってしまうのです。

それ以外にも「腹膜播種」と呼ばれる、さながらがんの種をまいたようにがんが腹膜の中にある臓器へと転移してしまうがん転移を起こす場合もあります。

また、膵臓がんは転移しやすい事に加えて、運良く膵臓がんを早期に発見出来て早期に治療を開始出来たとしても、膵臓がんは増殖力が強いためにすぐにがんが再発してしまうと言います。

このように、早期発見の難しい事と転移しやすい事、さらに増殖力が強く悪性度が高いために再発しやすい事が膵臓がんの治療を困難にしている要因とも言えるでしょう。

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