膵臓がん 末期

膵臓がんの末期(ステージ4)

本当に早い段階では無症状と言ってもいい膵臓がんですが、それを見逃すと、段々がんが進行してゆきます。そして、よく言われる膵臓がんの症状である背中や腹部の痛みや不快感、食欲不振や体重減少などが現われた時には、残念ながらある程度まで膵臓がんは進行してしまっている状態にあると見て差し支えないでしょう。

そして、がんが膵臓のどこに出来たにもよりますが、黄疸が出る・みぞおちやおへそのあたりに強い痛みを感じる・皮膚のかゆみを感じるといった症状が現われるようになります。さらに膵臓はインスリンの分泌に関わる臓器であるために糖尿病になったり血糖値を上手くコントロール出来なくなります。

それ以外の症状として腹水がたまる事もありますが、ここまで来るともはや膵臓がんはかなり進行していると言ってもいいでしょう。実際、膵臓がんによって腹水がたまるという症状は、余命が限られた末期になってから現われるケースも少なくないと言われています。

このように膵臓がんは初期には症状が出ない事や健康診断などでがんを発見しにくい事もあり、早期発見が難しいがんです。

しかもやっかいな事に膵臓がんは悪性度の高いがんであり、進行が早くがんが転移を起こしやすいがんでもありますので、膵臓がんだと判明した時点ですでにがんが他の臓器へ転移していたという事も珍しくありません。

膵臓がんの末期と言えば、ステージ(病期)で言えば4期に相当します。

膵臓がんのステージ分類については2通りあります。UICC分類と呼ばれる国際的に採用されている分類法と日本膵臓学会が決めた分類法、つまり日本独自の分類法です。どちらのステージ分類法を使っているのかは各医療機関によって違いますが、ここではUICC分類に沿ってお話する事にします。

ちなみに、UICC分類でステージ4の状態と日本膵臓学会の分類でのステージ4の状態についてお話すると、このようになります。

・UICC分類においてのステージ4

→がんが原発巣である膵臓から肝臓や胃、肺などに遠隔転移している状態

・日本膵臓学会が決めた分類法によるステージ4

→がんが原発巣である膵臓の周囲の臓器や器官まで浸潤している。あるいはがんが原発巣である膵臓から肝臓などの臓器に遠隔転移している状態

このように微妙に違いはありますが、どちらの分類法でも原発巣である膵臓からがんの遠隔転移が認められるという点において注目しているのは同じです。

膵臓がんが現在でも治療が難しいがんです。そのため、治療成績もお世辞にも良好とは言えません。その結果、膵臓がんの生存率はかなり低いのが現状です。

その中でも完治が期待出来る唯一の治療法と言われているのが外科療法、つまり手術です。

しかし、それはがんが原発巣である膵臓内にだけ存在し、他の臓器やリンパ管への転移が見られない事と膵臓付近にある上腸間膜動脈や総肝動脈などの重要な血管へがんが入り込んでいない事がその条件になります。ステージ分類で言えば1か2にあたる初期の膵臓がんです。そのため、膵臓がんの末期の治療法として手術は対象外です。

手術が出来ないならば他の治療法で膵臓がんを治療してゆく事になりますが、膵臓がんの場合、ステージ4の標準治療法は化学療法、つまり抗がん剤を使用しての治療です。患者さんの状態によってはがんによる心身の痛みを和らげるといった緩和療法を行う事もあります。

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