膵臓がんの症状

「膵臓がんを早期に発見するためには膵臓がんの症状を見逃さない事

膵臓がんとはがんの中でも悪性度の高いがんで、しかも発見された時にはすでに他の臓器やリンパ管にがんが転移していたという事も少なくありません。

さらに膵臓がんとは治療の難しいがんで、外科療法(手術)出来る状態で発見される事も少ないと言います。その結果、膵臓がんの治療成績は芳しくなくて、膵臓がんの生存率もかなり低いのが現状です。

つまり、膵臓がんとは「検査が難しいゆえに健康診断などで早期に発見する事が難しい。しかも完治する確率が非常に低い。さらに生存率も低い」という、病気としては嫌な要素を持った病気だと言えるでしょう。

その「検査の難しい膵臓がん」も、最近では検査技術がアップして来ている事もあってがんを見つける事は可能になって来ましたが、それでも、膵臓がんの罹患者さんが膵臓がんの検査に来てくれなければ、高度な検査技術も「宝の持ち腐れ」と言われても仕方がありません。

どれだけ高度な検査の出来る技術や機械があったとしても、それは(言い方は悪いですが)あくまでも「ツール」に過ぎません。ツールはツールとして使いこなさなければツールとして存在する意味がありません。

その「ツールをツールとして使いこなす」ために出来る事は、私たち一人一人が膵臓がんの症状を見逃さない事です。

膵臓がんの本当に初期の、かなり早い段階では症状と言える症状はありません。そのため、「自分が膵臓がんになった」とわかりにくいので、膵臓がんにかかっても医療機関を受診する人が少ないのです。これが膵臓がんのやっかいなところです。

実際ある病院の院長先生のお話によると、膵臓がんの人が医療機関を受診した理由は、「胃や背中、腰が重苦しい」・「何となくお腹の調子が悪い」・「食欲がなくなった」などという、一見すると見逃してしまいそうになる症状が多いとの事です。

膵臓がんが本当に初期の段階を過ぎ、もう少しがんが進行して来ると、背中の痛みや体重の減少、そして腹部の腫れや下痢や便秘が続く(これを異常便通と言います)という症状が現われるようになります。

また、膵臓とはインスリンを分泌する臓器である事から糖尿病発症が膵臓がん発見のきっかけになる事もあります。ですから、糖尿病の人は糖尿病が悪化の原因が膵臓がんである事もありますので、健康な人が糖尿病になった時、あるいは糖尿病の患者さんが急に糖尿病が悪化した時には膵臓がんの検査をする事をおすすめします。

がんが膵頭部上部に出来た場合にはがんが胆管を圧迫します。それによって黄疸が出て来ます。

そして、黄疸によって白目の部分や身体が黄色くなる・尿の色が濃くなる・身体や皮膚のかゆみを感じるなどの症状が現われるようになります。

そして、がんが大きくなって行って十二指腸や胃までがんが浸潤するようになると、吐血や下血が起こります。

さらに膵臓がんが進行すると癌性腹膜炎を起こします。そうなった場合には腹水がたまるという症状が現われる事もあります。こうなって来るともはや膵臓がんは深刻な状態にまで進行していると言えるでしょう。

膵臓がんの症状を見逃さないで早めに医療機関を受診する事以外にも大切な事があります。

それは、しばらくその医療機関で治療を受けても症状が改善しない場合は出来るだけ早い段階でそれを担当の医師に伝えて検査機器の充実している病院を紹介してもらう事です。

冒頭でもお話したとおり、通常のCT検査や超音波診断では膵臓がんは発見されにくいのです。それに加えてがんの進行が早いのです。

「おかしいな」と思ったら早めに自分から行動を起こす事も膵臓がんを早期に発見し早期に治療を開始するために必要な事だと筆者は考えます。

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