食道がん

食道がんについて

食道はのど(咽頭)から胃へと食べ物を送るためにある、1本の管のような器官です。

その字が示すとおり「食べ物の道」であるため、食べたものを消化する機能は持っていません。

その食道はのどに近い順から頸部、胸部そして腹部三つの部位に分けられます。

その中でも最もがんが発生しやすいのが胸部食道です。食道がん全体の実に50%がこの胸部に発生していると言います。

そして、食道は粘膜、粘膜下層、固有筋層、外膜からなる4層構造で出来ていて、がんは一番内側の粘膜から発生します。

食道の粘膜は胃や大腸とは違ってしょう膜と呼ばれる筋層を覆う丈夫な膜がないため、がんが粘膜の下層に達して食道の周囲にある血管やリンパ管に入り込み、リンパや血液の流れに乗って転移する事が多かったために昔は予後不良のがんの一つとされていました。

しかし近年ではがんを検査する技術が上がって来たために、早期にがんを発見して早期に治療を開始出来るようになりました。

検査の技術とともに食道がんの治療の技術も上がって来ていますので、「がんがリンパ節に転移しなければ80%以上は完治する」とさえ言われています。

食道がんの原因と予防

食道がんの原因は、喫煙と飲酒にその発生要因があるのではないかと考えられています。

その中でも特に喫煙習慣があり、さらに飲酒量の多い男性に多発しているとの事で、食道がんは喫煙と飲酒との相乗効果によってその発生リスクが高くなるという報告もあります。

(ちなみに食道がんは女性よりも男性に罹患者が多く、男性は女性の実に5倍以上食道がんを発症している人が多いという統計が出ています)

また、熱いものを飲んだり食べたりする・刺激物を多量に摂取する食生活も食道がんになるリスクになりますし、逆流性食道炎も食道がんの原因になると言います。

蛇足ながら食道がんのリスクは喉頭がんや咽頭がんのリスクとかぶりますので、喉頭がんや咽頭がんの患者さんは食道がんにもなりやすい事がわかって来ました。

そして食道がんを予防するには果物・野菜を摂取する事だという説もあります。

食道がんの症状

気になる食道がんの症状についてですが、初期の段階では症状と言えるものが出ない事があり、人間ドックなどで食道がんが見つかるケースもあるとの事です。

しかしがんが大きくなって来ると、食べ物を飲み込んだ時につかえる感じがする、あるいは胸の痛みを感じる・熱いものを飲みこんだ時に食道がしみる感じがするなどの症状が出るようになります。

これらの症状は健康な人でも時折感じる事ですので、見落としがちです。しかし、特に食べ物がつかえる感じがする感覚は要注意だと言います。

食道でがんが大きくなってゆくと食道が狭くなるために食べたものがつかえるようになって来るようになります。

さらにがんが進行してゆくと固形物がのどを通らなくなるだけではなく、柔らかいものものどを通らなくなり、ついには水も飲みこめなくなります。

つまり、「食べ物がつかえる“ような”感じがする」ではなく「明らかに食べ物がつかえる」症状が出た時には食道がんは進行しているという事なのです。

そして、がんが食道の壁から外に出ると、肺などの周囲の臓器を圧迫するようになり、背中に痛みを感じるようになります。

また、食道がんがかなり進行して気管支や肺までがんが達すると、咳(特に何か飲んだり食べたりした時に出るとの事です)や血の混じったたんが出たりします。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク