食道がん術後 フォロー

食道がんは術後のフォローが大切

食道がんとは悪性度が高くて転移や再発の危険性も高い、消化器系のがんとしてはやっかいながんのうちの一つです。

しかし、最近では検査技術とともに治療の技術も上がって来ているために食道がんの早期発見が可能になり、リンパ節転移を起こさなければ5年生存率はおよそ80%と、治療成績も良くなって来ました。

食道がんの治療法としては外科療法(手術)が基本です。

具体的にはがんを切除したあと可能な限り広い範囲の食道とその周囲のリンパ節を切除し、そのあと切除した食道の代わりに胃を引き上げて再建臓器とする方法が一般的な食道がんの手術ですが、ごく初期の食道がんでは内視鏡的粘膜切除術(EMR)でがんを切除する事もあります。

食道がんに限らずがんの治療でやっかいなのは、「必ずしも手術をしたからそれで治療終了とは限らない」というところです。がんは再発や転移の危険性もあるからです。

食道がんの転移と再発を防止するためには食道がんの術後のフォローが大切だという話も耳にします。

食道がんの術後のフォローの目的をもう少し詳しくお話すれば、一つはがんの原発巣である食道自体のがんの再発とがん転移を早期に発見して早期に治療を開始するため、もう一つの目的は食道以外の臓器への転移を早期に発見して早期に治療を開始するためです。

冒頭でお話したとおり、食道がんとは転移しやすく再発しやすいがんです。

食道がんは原発巣である食道自身や食道の壁に血管がたくさんはりめぐらされている事もあり、がんが粘膜から食道の壁を破って血管に入り込み、血液の流れに乗って「血行転移」と呼ばれる転移をする事も多いので、肝臓や肺、脳や骨などにがんが転移する事もあります。よって、食道がんの術後はこれらの臓器にがんの転移に注意する必要があります。

また、咽頭がんへの注意も必要で、これについては咽頭の超音波診断によって早期に発見出来ると放射線治療によって完治も期待出来るとの事ですから、食道がんの術後のフォローは大切です。

かなり嫌な言い方になりますが、食道がんの術後に転移や再発が認められた場合には、完治する可能性はかなり低く、「食道がんの術後のがん転移・再発とはがんが完治しない事とイコールになる事を差す場合が多い」とさえ言われています。ですから、食道がんの術後にがんの転移・再発が認められた場合には外科(手術)療法を行う事はまれだと言います。

これも冒頭でお話したとおり食道がんとは悪性度の高いがんですが、食道がんの術後1年以内にがんの遠隔転移発が認められた場合、そのがんは特に悪性度が高く、腫瘍が一つだけ見つかるというケースはほとんどないと言います。

しかし、たとえ悪性度の高い食道がんの転移がんあるいは再発がんであっても、1%でも完治する可能性が残されているのであれば、手術を行うべきだという意見もあります。

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