食道がん 検査

食道がんの検査法~早期発見からがん転移の有無まで~

食道の壁や食道自身の周囲に血管やリンパ管がたくさん存在する事もあってがんが転移しやすいため、昔は食道がんとは予後不良ながんの一つとして扱われて来ました。

しかし、現在は検査の技術が向上して来た事もあって、食道がんの早期発見が可能になり、がんが早期のうちに治療が可能になりました。そのため、早期の食道がんの5年生存率は70%を超えるまでになりました。

その中でも0期と呼ばれる、食道の粘膜だけにがんがある、いわゆる「早期のがん」の状態であれば手術をすれば5年生存率はほぼ100%になると言われています。

しかし、がんが進行してリンパ節転移を起こしてしまうと食道がんの生存率が下がります。

つまり、食道がんの完治への第一歩は早期に発見してがんが食道の粘膜にとどまっている状態のうちに治療を開始する事と言えます。それにはがんを発見するための検査を受ける事が必要になります。

「食道がんの検査ってどんな事をするの?」と不安になる事も多いでしょう。

食道がんの検査とはX線(レントゲン)による食道造影検査と内視鏡検査が一般的です。

それらの検査法を具体的にお話しましょう。

食道造影検査とは造影剤(バリウム)を飲み、それが食道をどう流れて行くのか、レントゲンで撮影して診る方法です。

「バリウムを飲んでの検査」と言えば胃の検診を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思われますが、実際この検査法は胃の検診によく使われますし、胃の検診とあわせて行う事もあります。

集団検診などでは(食道がんよりも胃がんの方が罹患者が多いために)胃の検査に重点が置かれて食道の検査は充分に診ているとは言えないところがありますので、集団検診でこの検査を受ける際に食道に違和感がある方は、その旨を必ず検査をする前に伝えておく事が大切です。

内視鏡検査とは管の先端にCCD(固体撮影素子)のついている内視鏡(ビデオスコープ)を口から食道へと送りこんで直接食道の様子を診る方法です。

内視鏡検査では色素散布法と言ってルゴールと呼ばれる色素を食道の粘膜に散布する事もあります。食道粘膜にルゴールを散布すると、正常な粘膜であれば黒っぽく染まりますががんなど粘膜に異常があればルゴールに染まらず白っぽいまま残ります。これによってわずかな異変でも発見する事が可能になりました。

さらにがんが疑われる場合にはその組織を採取して直接顕微鏡でがんか否かを診る事もあります。

食道造影検査と内視鏡検査が食道がんの早期発見に適した検査法であるのに対して、食道がんがどこまで広がっているのかを診るための検査法もあります。

CT(コンピューター断層撮影)検査や超音波内視鏡検査、超音波検査・PET検査がそれにあたります。

なお、これまでに取り上げた検査法以外にも腫瘍マーカー(血液検査)もありますが、がん以外の要因でも数値が上がってしまう事もあるため、腫瘍マーカーだけでは食道がんの検査法としては不充分だと言えるでしょう。

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