甲状腺がん 生存率

甲状腺がんの生存率は甲状腺未分化がんを除けば概ね高い?

甲状腺がん(甲状腺の悪性腫瘍)は人がかかるがんの中でも予後は良く、15年生存率も90%を超える、悪性度の低いがんです。

しかし、何事にも例外というものはあるもので、悪性度の低い甲状腺がんの中でも甲状腺未分化がんだけは診断後1年以上生きるのが稀だとも5年生存率が0~5%とも言われる、ヒトがかかるがんの中でも最も悪性度の高いがんです。

冒頭でも少し触れたとおり、甲状腺がんと一口で言っても様々な種類があります。

日本では欧米に比べて乳頭がんや濾胞(ろほう)がんといった分化がんの発症が多いと言われています。

そのうちのおよそ80%が乳頭がんだと言われています。

元々甲状腺がんは女性の発症率が高いのですが乳頭がんは比較的若い女性が発症する事が多く、30~50代の発症が多いとされています。

乳頭がんは増殖のスピードが遅く悪性度も低いために早期発見すれば乳頭がんの10年生存率は80%を超えると言います。

濾胞がんも女性の発症率が高いのですが、その年齢層は40~60代と乳頭がんよりも年齢層が高いです。

濾胞がんは肺などの臓器に遠隔転移を起こす事もありますが、がんの増殖スピードは乳頭がん同様遅いために濾胞がんの10年生存率は50%を超えると言われています。

次にご紹介する髄様がんについては少し複雑で、遺伝による発症とそうでないもので生存率が違って来ると言われています。

その説によると、遺伝による発症の方が生存率が高いとの事で、10年生存率は遺伝性のものがおよそ80%、そうでないものがおよそ40%と言われています。

これらの数値を見ておわかりのとおり、甲状腺がんについては未分化がんを除けば10年生存率が40~80%を超えるものまであるという、比較的悪性度の低いがんなのです。

何度もお話しているとおり、甲状腺がんは甲状腺未分化がんを除けば悪性度は低く、生存率も高いがんです。

しかし、注意しなければならないのは、甲状腺腫は良性のものでも悪性の腫瘍(甲状腺がん・悪性リンパ腫)になる可能性もあり、また、甲状腺腫は良性の腫瘍なのか悪性の甲状腺腫である甲状腺がんか診断が難しいという一面があります。

また、悪性の甲状腺腫である甲状腺がんの中でも一番悪性度の低い乳頭がんであったとしても、それを長い間放置していると、最もやっかいな甲状腺未分化がんに移行してしまう事もあると言います。甲状腺がんの中の乳頭がんならば生存率の高い、悪性度の低いがんですが、甲状腺未分化がんになるとがん細胞が急激に増殖を開始しますので、その生存率は大幅に低くなってしまいます。

ですから、「あなたの甲状腺腫は良性です」と言われても油断は出来ません。

そして、悪性度の低い乳頭がんであったとしても、放置してはいけません。

甲状腺がんに限らず全てのがんに言えるかと思われますが、早期に発見して早期に治療を開始する事と積極的に検査を受ける事が大切です。

また、これも甲状腺がんに限りませんが、その生存率はその治療を行っている各医療機関のデータにもよりますので、その数字にばらつきが見られる事があります。

実際、ヒトがかかるがんの生存率についてネットや書籍などで調べてみるとその数字にばらつきが出る事がありますが、それは各医療機関の治療実績とその医療機関で治療を受けた患者さんのデータなどから計算して生存率を割り出しているからです。

ですから、その生存率にこだわり過ぎるのも問題があります。

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