甲状腺がんとは

甲状腺がんとは

甲状腺がんとは、甲状腺という臓器に出来る腫瘍の中でも上皮細胞由来の悪性の腫瘍(=がん腫)をそう呼びます。

甲状腺に出来るしこりについてお話すると、甲状腺全体が腫れて来る「びまん性甲状腺腫」と、甲状腺が部分的に腫れて来る「結節性甲状腺腫」があります。橋本病(慢性甲状腺炎とも呼ばれます)などは前者、甲状腺がんは後者です。

そして、甲状腺に出来るしこりのうち、良性のものが原因で起こるのがバセドー氏病や橋本病などで、甲状腺に出来るしこりのおよそ80%が良性のものだと言われています。そして、残りの約20%が悪性のものが原因で起こる、甲状腺がんや悪性リンパ腫というわけです。

甲状腺のしこりのところで少し触れましたが、甲状腺に限らず人体に出来る腫瘍には良性の腫瘍と悪性の腫瘍があります。

そして、悪性の腫瘍の事をがんと呼ぶ事が多いのですが、厳密に言えば必ずしも「悪性腫瘍=がん(がん腫)」というわけではありません。

少し難しい話になって恐縮ですが、厳密に言えば「がん(がん腫)」とは人体の中でも臓器の粘膜あるいは上皮の細胞が何らかの原因で悪性化するものを差し、それ以外の骨・筋肉・血管などの器官の細胞あるいは血液やリンパなど球が悪性化するものを「肉腫」と言います。

厳密にはこのようにがんと肉腫の違いはありますが、どちらも悪性腫瘍の中に含まれます。

人体の中のどの臓器にも「がん(がん腫)」と「肉腫」のどちらも発生する可能性があります。

甲状腺に出来る悪性腫瘍に限ってお話すると、甲状腺がんと悪性リンパ腫に分ける事が出来ます。

悪性リンパ腫とは、リンパ球が悪性化してリンパ節やリンパ組織などで増殖するもので、人体にあるリンパ組織で発生しますが、この場合は甲状腺の内部のリンパ球が悪性化するものです。

この悪性リンパ腫は橋本病が元になって発症する事が多く、急激に甲状腺全体が大きくなる・腫れて来るなどの症状が現われます。

そして、甲状腺がんについてお話すると、罹患者は女性が多いのが特徴です。

(甲状腺がんに限らず甲状腺の病気の罹患者は女性が多いです)

甲状腺がんの症状としては、悪性度の低い甲状腺がんですと、のど元の腫れ以外にはこれと言った症状が出ない事があります。そのため、風邪だと思って診察を受けたところ、甲状腺にがんが見つかったという事もあると言います。しかし、悪性度の高い甲状腺がんですと、ものが飲みこみにくくなる(嚥下困難)や声がかすれるなどの症状が現われる事があると言います。

甲状腺がんはそのタイプによって、乳頭がん・濾胞(ろほう)がん・髄様(ずいよう)がん・未分化がんの4種類に分けられますが、甲状腺がんのほとんどが悪性度の低い乳頭がんです。しかし、50歳を過ぎると悪性度の非常に高い未分化がんが増えて来ますので、「甲状腺がんは悪性度が低いから大丈夫」と油断は出来ません。

甲状腺がんの治療の基本は手術です。それ以外には放射性ヨードを使用しての治療やホルモン療法などがあります。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク