肝臓 腫瘍 症状

肝臓に出来る腫瘍の種類と症状などについて

もし、自分が「肝臓に腫瘍がある」と言われたら、驚かれるかと思われます。あるいは「私は肝臓がんになった」とパニックになる人もいらっしゃるかもしれません。

しかし、必ずしも「肝臓に腫瘍がある=肝臓がんになった」というわけではありませんので、どうか落ち着いて下さい。

肝臓に限らず人体に出来る腫瘍には良性のものと悪性のものがあります。そして、悪性の腫瘍の事を「がん」と言います。そのため、がんも腫瘍の一種ではありますが、肝臓に腫瘍が出来た事と肝臓にがんが出来た事は違います。

…と、理屈の上ではそのとおりなのですが、現実に「自分の肝臓に腫瘍が出来た」と言われたら、それがたとえ良性の腫瘍だったとしても、あまりいい気分にはなれないものではないでしょうか? 

「肝臓に良性の腫瘍が出来ているとどのような症状が現われるのか?」とか「肝臓に腫瘍がある事によって日常生活にどのような支障が出るのか?」など気になる事は山ほどあるかと思われます。

そこで、この場をお借りして、肝臓に出来る主な腫瘍と症状などについてご紹介しましょう。

前にお話したとおり、肝臓に出来る腫瘍としては悪性の腫瘍である肝臓がん以外にも胆管腺腫などの良性の腫瘍があります。

その、肝臓に出来る良性の腫瘍の中でも最も多いと言われているのが肝臓血管腫です。

肝臓血管腫は肝臓の中の毛細血管の一部が増殖する事によって腫瘍のような状態になったものです。

男性にも女性にも子どもにも発生しますが、特に出産経験のある女性に多く見られるとの事で、特に自覚症状と呼ばれるものは見られないものが大半です。そのため、肝臓血管腫が小さくて自覚症状が現われていない状態であれば特に治療の必要はありません。

…とは言うものの、全く何もしなくていいかと言えばそうではありません。やはり年に1、2回の定期検査が必要になります。

そして、肝臓血管腫が大きくなるとお腹が張る・お腹の痛み・発熱などの自覚症状が見られる事もあります。そのような場合は腫瘍を切除する事になります。

また、ごく稀ながら腫瘍が破れて出血する事もあります。その場合の治療法としては肝動脈塞栓術が効果的だとの事です。

腎臓によく発生する事で知られる血管筋脂肪腫も稀に肝臓に発生する事もあります。

血管筋脂肪腫とは血管・平滑筋・脂肪細胞の3種類の成分から構成される腫瘍で、脂肪化を伴う高分化型肝細胞がんと識別する必要がありますが、経皮的針生検をしてみて血管筋脂肪腫だと診断されれば治療をする必要はありません。

しかし、この腫瘍が悪性化するとの報告が最近ありましたので、経過を見て腫瘍が大きくなるようであれば切除した方が無難かと思われます。

肝臓の良性の腫瘍と言っても自覚症状さえなければ特に治療の必要のない腫瘍ばかりではなく、近い将来がん化する可能性のある腫瘍もあります。それが腺腫様過形成と呼ばれる腫瘍で、これは注意深く経過を観察する必要があり、もし、腫瘍が大きくなったり血流が動脈優位になった場合には治療をする事になります。

それ以外にも、厳密に言えば腫瘍とは言えませんが、薄い嚢胞の中に透明な液体を内砲している肝嚢胞と呼ばれる良性の病変や、細菌やアメーバ―、寄生虫の感染によって膿がたまったものを膿瘍(のうよう)と呼ばれるものが出来る事があります。

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