肝臓がん ステージ

肝臓がんのステージ(病期・進行度)

肝臓がん(多くは肝細胞がんを差します)は放っておくとどんどん大きくなってゆきます。そして、肝臓内や他の臓器へとがんが転移してしまいますので、肝臓がんが進行すればするほど治療が困難になってしまいます。

そのような事にならないように出来るだけ早く肝臓がんの治療を開始しなければならないのですが、肝臓がんの治療を開始するにあたって、現在肝臓がんがどのような状態にあるのか、つまり、肝臓がんがどこまで大きくなっているのか、がんは一つなのかあるいは複数出来ているのか、また、具体的にどの部分にがんが出来ているのか、そして、他の臓器への転移の有無を正確に把握する必要があります。

肝臓がんの進行度を示したものが「ステージ」あるいは「病期」・「進行度」と呼ばれるものです。

肝臓がんのステージを決めるポイントになるのが次の三つです。

・がんがいくつ出来ているのか。そして、その大きさはどれくらいか。また、脈管侵襲(みゃっかんしんしゅう。がんが血管あるいはリンパ管に浸透して広がる事)はどのような状態か。

・リンパ節へ転移しているのか否か

・他の臓器へがんが転移しているのか否か

肝臓がんはステージ分類とTNM分類の二種類の分類法があります。

TNM分類とはT(腫瘍)とN(リンパ節への転移)、M(遠隔転移)の三つの因子を用いてがんの病期を分類する方法です。

T因子とはがんの個数やその大きさ、がんがどこまで深く達しているのかという事に着目して1から4まで分けられます。

T1とはがんの個数が1個で腫瘍の大きさが2cm以下である事、そして脈管侵襲がない事の三つの項目を全て満たしている状態を差します。

T2とは上記の三つの項目のうち二つの項目を満たしている状態、同じくその中の一つの項目を満たしている状態をT3、三つの項目を全く満たしていない状態をT4と分類されます。

N因子についてはがんがリンパ節へ転移しているか否かで判断され、リンパ節への転移が見られない状態をN0、転移している状態をN1と分類されます。

M因子については遠隔臓器までがんが転移しているか否かを見ます。

がんが遠隔臓器まで転移していなければM0、転移しているのであればM1と分類されます。

そして良く知られるステージ分類とはTNM分類を使って分類されるのです。

具体的にまとめると下記のとおりになります。

・Ⅰ期:T因子の三つの項目全てを満たしていて、かつ、リンパ節や遠隔臓器へのがんの転移が見られない状態

・Ⅱ期:T因子の三つの項目のうち二つを満たしていて、かつ、リンパ節・遠隔臓器へのがんの転移が見られない状態

・Ⅲ期:T因子の三つの項目のうち一つを満たしていて、かつ、リンパ節・遠隔臓器へのがんの転移が見られない状態

・ⅣA期:T因子の三つの項目を全く満たしていないが、リンパ節や遠隔臓器へのがんの転移は見られない状態

・ⅣB期:他の臓器にがんが転移している状態

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