肝臓がん 末期 症状

肝臓がんは末期にならないと症状は現れない?

「それまで特につらい症状を訴える事がなかった家族が、ある日腹痛で病院に言ったら『末期の肝臓がんでもはや手術も不可能です』と言われた」という話を耳にした事のある方もいらっしゃるかもしれません。

肝臓とは「沈黙の臓器」と呼ばれ、症状が現われた時には肝臓がかなり悪くなっています。

ですから、普段から検査を受けるなどの対策を取る必要があるのです。

「肝臓がんの対策と言うのならば、アルコールを控えた方がよほど肝臓がんの対策になるのではないか?」という意見もあるかと思われます。

確かに、ある意味でそれは間違ってはいません。しかし、ある意味でそれでは不充分なのです。

何故正常な細胞ががん化するのか、解明されていない部分はあります。しかし、中には何故がんになったのか、原因が解明されているケースもあります。そして肝臓がんの場合は肺がんとともにその原因がつきとめられている珍しいケースのがんなのです。

肝臓がんの場合は肝炎ウイルスの感染が原因になっているケースが大多数を占めます。

にもかかわらず、「肝臓がんとはアルコールの飲み過ぎが原因で起こる病気」のイメージがあるのがやっかいなところです。

どこがやっかいなのかと言えば、「自分はお酒は飲まないから肝臓がんとは無縁」と考えて検査に行かない人がいらっしゃるところです。そして、確かに過度のアルコールが肝臓がんの原因になるケースもありますので、やっかいさ加減がさらにアップするのです。

過度にアルコールを飲まない事と肝炎ウイルスに感染している可能性は別問題です。そして肝炎ウイルスに感染している事に気がつかずに放置すれば肝炎になり、さらにそれが慢性化して肝硬変になり、肝臓がんへと移行してゆくのです。

これも冒頭でお話したとおりですが、肝臓とはよほど悪くならないと症状が現われません。

よく言われる「腹痛・お腹が張る・お腹が圧迫されるような感じ」という症状が出た時には肝臓がんはすでにかなり進行している、あるいは冒頭のように肝臓がんの末期に差し掛かっている可能性もあると考えて下さって差し支えありません。

そして、がんが進行すると、原発巣である肝臓からリンパ節や骨、他の臓器へと転移する事があります。

肝臓がんは転移しやすいと言われますが、それは肝臓が人体の解毒などのなくてはならない機能を果たしている臓器であるという特性上、肝臓を出入りする血液が多いために、人体にとって必要な物質とともにがん細胞も血液に乗って移動するのです。

がんが肝臓から転移した場合には、それに伴う症状も現われます。肝臓から骨へがんが転移した場合にはそれによる激痛があるとも言われています。

肝臓がんも末期になると、肝臓はもはや身体の解毒など、その機能が維持出来なくなります。腹水がたまる・黄疸が出るなどの症状が出ます。場合によっては肝性脳症と言って意識障害が現われる事もあります。身体が弱り、免疫力が低下する事もあります。

さらに、肝臓に入っている血液の流れが悪くなり、そして血液の流れが悪くなると食道などの静脈が腫れてこぶのようなものが出来、それが何かの拍子で破裂すると、大量の吐血や下血を起こす場合もあります。

肝臓がんの末期になるとがんを完治させるための積極的な治療は行わずに、がんによる痛みをやわらげるなど、現われた症状に対応するための緩和治療になります。

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