肝臓がん 抗がん剤

肝臓がんには抗がん剤は効果が薄い?

肝臓がんの治療法としては手術療法で肝臓内の腫瘍を摘出する方法が主流です。

しかし、肝臓がんの状態が悪く、手術療法や局所療法だけでは効果が薄いと判断される場合には抗がん剤を使った化学療法を選択する事があります。

化学療法とは抗がん剤を使用してのがん治療の事です。

よく「抗がん剤は副作用がある」と言われますが、何故抗がん剤には副作用があるのでしょうか? それは抗がん剤がどのようにしてがん細胞の増殖を妨げ死滅させるのかという話につながります。

抗がん剤と言うのはがん細胞が分裂して増える過程で必要になる酵素を阻害する事によってがん細胞の増殖を妨げ、死滅させる薬です。がん細胞だけを狙い撃ち出来る薬ではありません。そのため、人体の中にある、がん細胞以外の、分裂して増える正常な細胞にまで影響を及ぼします。

その中でも特に細胞分裂の速い細胞、たとえば血液の元になる細胞や胃腸の細胞、毛根の細胞などは特に抗がん剤の影響を受けやすいのです。

よく、肝臓がんに限らずがん治療の際に使われる抗がん剤の影響によって髪の毛が抜けるという話を耳にしますが、それは抗がん剤の特性によるものなのです。

また、毛髪が抜ける以外の抗がん剤の副作用としてよく現われるのが、白血球の減少や胃腸の細胞などがありますが、それも抗がん剤の特性に関係があるのです。

以前は「肝臓がんには抗がん剤はあまり効果がない」とされて来ましたが、最近では抗がん剤を複数組み合わせるなどの方法によって抗がん剤の効果がアップして来ました。

肝臓がんにおいてどのように抗がん剤が使用されるかと言えば、患者さんが抗がん剤を呑む「全身化学療法」と針やカテーテルを肝動脈に入れて直接がん細胞に抗がん剤を注入する「局所化学療法」の2種類になります。

抗がん剤と言っても薬には違いはありませんので、あまりにも患者さんの肝臓の機能が悪い場合には抗がん剤が毒となって悪影響を及ぼしてしまいます。そのような場合には抗がん剤は使用されません。

肝臓がんにおいての抗がん剤の使用は主に進行がんになりますので、肝臓がんにおいての抗がん剤の治療成績は良いとは言えません。具体的な数字を上げると、肝臓がんで抗がん剤を使った場合の2年生存率は40%前後となります。

肝臓がんの治療に使われる抗がん剤とは、マイトマイシンCやシスプラチン、アドリアマイシン・ファルモルビシンなど、肝臓以外のがんでも使われる抗がん剤です。

最近では肝臓がんの化学療法の中でも抗がん剤とインターフェロンを一緒に使って治療をする病院が一部に出て来ました。

現在、インターフェロンを肝臓がんに使う事が保険上の問題があるために抗がん剤とインターフェロンを一緒に使っての治療は一般的ではありません。しかし、これから肝臓がんに有効な治療法となる可能性があります。

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