肝臓がん検査

肝臓がんの検査を積極的に受けた方が良い人とは?

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれます。

その名のとおり、身体のために黙々と働き続け、肝臓がその機能を果たす事が出来なくなった事を示すいわば「肝臓が悲鳴を上げる」時とは、よほど肝臓の機能が低下した時です。そこが他の臓器のがんとは異なる点です。

そのため、肝硬変や肝臓がんは会社などの定期検査で見つかるケースがほとんどです。

肝臓がんに限らずどの病気にも当てはまるかと思われますが、早期に発見する事が大切です。

しかし、「早期発見が大切」とは言うものの、いざ肝臓がんの検査をするとなると、二の足を踏んでしまうのがほとんどなのではないでしょうか?

特に肝臓がんになりやすい因子を持っている人は肝臓がんの疑いのあるなしにかかわらず、積極的に肝臓がんの検査を受けた方が良いでしょう。

肝臓がんになりやすい因子を持っている人とはどのような人なのかという話については「お医者さんの話がよくわかるから安心できる 「肝がん」と言われたら…(矢永勝彦・脇山茂樹著/保健同人社)」という本に中に下記のような人を上げていますのでご紹介します。

・B型あるいはC型肝炎ウイルスを持っている人

・両親あるいはそのいずれかが肝炎である人

・パートナーが肝炎である人

・C型肝炎ウイルスが発見される前(1989年以前)に輸血をした事のある人

・C型肝炎に脂肪肝を合併している人

・常習的に飲酒をしている人

・喫煙をしている人

・糖尿病や高血圧などメタボリックな因子を持っている人

・非アルコール性脂肪肝炎の人

・肝機能の悪い人

その中でも特に「輸血をした事のある人」・「両親あるいはそのいずれかが肝炎である人」・「常習的に飲酒をしている人」に当てはまる人は現在の自分の肝臓の状態を知っておくためにも検査を受けた方がいいでしょう。

なお、上の項目には記載されていませんが、以前に急性肝炎になった事のある人も現在慢性肝炎になっている恐れがあり、将来肝臓がん含む肝臓の病気になる可能性がありますので積極的に検査を受けた方が良いと言われています。

肝臓がんの検査とは?

それでは、肝臓がんの検査とは具体的にどのような事をするのでしょうか。

まずは肝臓の機能を調べるために血液検査をします。そして、肝炎ウイルスを持っていないかどうか調べるために肝炎ウイルス検査をする事もありますし、腹部超音波診断という方法で検査をする事もあります。いずれの検査法も身体に負担をかけないというメリットがあります。

それらの検査で問題が見つかった場合には、精密検査を受ける事をおすすめします。

残念ながら肝臓がんの精密検査はどこの病院でも出来るというわけではありませんので、肝臓専門の医師のいる病院を受診する事をおすすめします。

血液検査の中にも血液生化学検査と腫瘍マーカーがあります。

血液生化学検査で肝臓や腎臓の機能をチェックするだけではなくて貧血があるか否かという事も調べます。

腫瘍マーカーという言葉はあまり聞きませんが、健康な時には作られる事のない物質が身体の中に腫瘍がある時にはその腫瘍によって大量に作られ、血液の中に放出されます。

その「がん細胞があるという目印的な特殊な物質」の血液中の濃度を調べるのです。

そして、放射線を人体の様々な角度から当てて人体の輪切り画像を見る事によって腫瘍があるか否かを診るのが「CT検査」です。これは腹部超音波診断で異常が見つかった場合によく使われる検査法です。

CT検査と同じような輪切り画像だけではなく人体を縦に輪切りにした画像も見る事が出来るのがMRI検査です。

そして、CT検査やMRI検査で肝臓がんと診断された場合にそのがんがどれだけ出来ているのかを調べるために腹部血管造影検査を行います。

その方法とは足の付け根の動脈から肝臓付近までカテーテルを挿入して、カテーテルに造影剤を入れて肝臓にそれを流し込む事で肝臓内をX線で撮影するのです。

肝臓がんの検査として最も確実な検査法と言えば肝生検でしょう。

肝生検とは肝臓の組織や細胞の一部を取り出して顕微鏡で見る方法ですので、確実なだけではなくて、何故肝臓がんが出来たのか、その要因や慢性肝炎や肝硬変がどれくらい進んでいるのかを知る手掛かりにもなります。

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