肝臓がん 腹水

肝臓がん含む肝臓病の症状の一つ・腹水

肝臓がん含む肝臓病にかかると、肝臓はその機能を充分に果たせなくなってしまいます。それによって様々な症状が現われます。肝臓の機能が低下する事によっては起こる症状とは、いわば「沈黙の臓器として黙々と働き続けた肝臓の悲鳴」なのです。

その「肝臓の悲鳴」として、腹水がたまるという症状があらわれる事があります。

(腹水は肝臓がんの症状の一つ、あるいは肝臓がんの合併症としての肝硬変の症状として紹介されている事が多いのですが、厳密に言えば肝臓の機能が落ちた事によって現われる症状と言った方がより正しいかと思われますので、この場では肝臓がんの症状の一つとして腹水を取り上げるのではなく、肝臓がん含む肝臓病の症状の一つとしてご紹介する事にします)

腹水とは異常なほど大量な水分が腹腔内にたまる症状、あるいは腹腔内にたまった液体の事を言います。

腹水がたまる理由は次の三つです。

1,低アルブミン血症によるもの

肝臓病が進行するに従って肝臓の機能が落ちる事は前にお話したとおりです。

肝臓の役目の一つにたんぱく質を作るというものがありますが、肝臓病が進行するに従ってたんぱく質を作る機能が落ちて行きます。そして、血液中に含まれる水分を血管から染み出させない役目をするアルブミンというたんぱく質をも作る事が出来なくなります。それによって血管から水分がしみ出てしまいます。これが低アルブミン血症と呼ばれる症状です。

その低アルブミン血症によって足にむくみを感じたり腹腔内に腹水がたまったりするのです。

2,門脈圧亢進症(もんみゃくあつこうしんしょう)によるもの

肝臓には門脈と呼ばれる血管があります。

肝臓の細胞が再生と破壊を繰り返す事によって肝臓内に繊維が出来て行ってその繊維に正常な肝臓の細胞が締め付けられ、ついには肝臓内がその繊維によって硬くなってしまう状態を肝硬変と言いますが、その肝硬変の再生結晶は正常な肝臓の細胞だけではなくて肝臓から心臓に戻る静脈や門脈も圧迫されてしまいます。すると、静脈圧や門脈圧が上がり、それによって血管内の水分が外に押し出させる事になります。

3,副腎皮質ホルモンの分泌によるもの

何故肝硬変になるのかは前述のとおりですが、再生結晶によって肝臓内にうっ血が起こります。それによって副腎のアルドステロンというホルモンの分泌を刺激する事になり、そのホルモンの作用で身体の中にナトリウムと水分がたまる事になるのです。

もちろん、腹腔内にたまった腹水をそのままにしておくわけには行きません。腹水の治療をする必要があります。

それでは、腹水はどのようにして治療するのでしょうか?

腹水の量が少なければ塩分摂取を1日7g以下に制限し、身体を安静にするだけで症状が軽くなります。

しかし、腹水の量が多ければそれだけでは症状は軽減しません。

アルブミンが生産されないために起こる腹水ならばアルブミン製剤の注射を行います。

それだけでは不十分な場合には利尿(=尿の出を良くする)薬も使われます。

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