肝臓がん

肝臓がんとは

肝臓がん(肝がんとも言われます)とは、肝臓に発生したがんの事を言います。

肝臓がんは大きく分けると肝臓からがん細胞が発生する原発性肝臓がんと他の臓器からがん細胞が肝臓に転移して来たものを転移性肝臓がんの2種類に分かれます。

そして原発性肝臓がんにも肝臓の細胞が悪性化する肝細胞がんと肝臓の中の胆管の細胞が悪性化する胆管細胞がんなどの種類がありますが、原発性肝臓がんのほとんどが肝細胞がんなので、通常は「肝臓がん(肝がん)」と言えば肝細胞がんを差します。

肝臓がんは日本において胃がん、肺がんに続いて多いがんです。そして、男性の方が女性よりも2、5倍多くかかる傾向があると言われています。そして、日本においては年間で約3万5000人が肝臓がんで死亡しています。

これまでは肝臓がんによって死亡する人の数は増加の一途をたどっていたのですが、最近では肝臓がんの発生数が横ばいになって来ていると言います。

肝臓がんの原因のほとんどは肝炎ウイルスの感染によるものです。特にB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの感染が多いと言われています。

肝炎ウイルスによって慢性肝炎から肝硬変を経て肝臓がんになるケースが多いのですが、B型肝炎についてはその原因ウイルスであるB型肝炎ウイルス自体ががんの発生に関与していると考えられています。

肝臓は切られても再生する力があります。それは、肝臓に炎症が起こり、肝臓の細胞が破壊された時にも発揮されます。

しかし、慢性的に炎症が起こり肝臓の細胞が何度も再生と破壊を繰り返すと、肝臓内に繊維があちらこちらに出来て肝臓が固くなってしまいます。これが肝硬変と呼ばれる状態です。こうなると、肝臓はその機能を果たせなくなってしまいます。

そして、肝硬変になると肝臓にがんが出来る確率が高くなると言われています。

このように、肝臓がんは慢性肝炎から肝硬変、そして肝臓がんという経路をたどって発症するか他の臓器からがん細胞が転移する事によって発症するかのいずれかのケースが多いのです。何の問題もない健康な肝臓の細胞から突然がん細胞が生まれる事はかなり稀です。

肝臓は予備力が高いために肝臓がんが出来ても腫瘍が小さいうちはほとんど自覚症状がありません。そのため、肝臓がんは会社などの健康診断や他のがんの検診の際に見つかる事がほとんどです。

しかし、そのような肝臓の腫瘍も、5~10cmまで大きくなると、腹部膨満感や腹痛などの自覚症状が見られるようになります。そして、肝臓がんが大きくなって肝臓の機能が低下するにつれて、黄疸や腹水増強などの症状が現われる事が多くなります。

こうしてみると、肝臓がん特有の症状と言うよりは、肝臓がんが大きくなる(あるいは慢性肝炎から肝硬変、肝臓がんへと移行した)事によって肝臓の機能が低下し、結果としてそのような症状が現われたという方がより正しいと言えるかと思われます。

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