肝臓がん 食事療法

今と昔では違う慢性肝炎・肝硬変・肝臓がんの食事療法

肝臓がんは他の臓器からの転移によるものを除けばいきなり肝臓にがんが発生する事は稀です。多くは慢性肝炎から肝硬変、肝臓がんへと病状が移行するケースです。

そのため、肝臓がんを防ぐにはその前の段階で何らかの対策を講じる事が大切だという事になります。

日本人の肝臓がんの原因として多いのが肝炎ウイルスの感染によるものです。

肝炎ウイルスの感染経路は原因ウイルスによっても違いますが、日本人に多いB型・C型肝炎ウイルスの感染経路は輸血などの血液感染です。

これらのウイルスに感染しているか否かは現在肝炎ウイルス検査が出来るようになっています。そして、自分が肝炎ウイルスに感染している事がわかった場合には抗ウイルス薬による治療を開始する事になります。

慢性肝炎や肝硬変、肝臓がんになりやすい要因としては肝炎ウイルスの感染以外にもアルコール性肝障害や脂肪肝などがあります。

肝臓は再生力の高い臓器です。そのため、炎症が起きても再生します。

しかし、炎症が何度も繰り返されると、肝臓の細胞の破壊と再生が何度も繰り返される事になります。それによって肝臓が繊維化して行って、肝臓自体が固くなってしまいます。これが肝硬変です。当然ながらこのような状態の肝臓では、その機能を維持出来ません。

肝硬変になってしまうともはや元には戻りません。

肝硬変や肝臓がんにならないためには肝硬変・肝臓がん以前の段階で食事療法を始める事も大切です。

「食事療法」と言えばオーバーですが、ようするに肝臓が悪くなった原因をなくすのです。肝臓の状態によってはそれだけで肝臓は元に戻る事もあるのです。

具体的にはアルコール性肝障害の場合は断酒を、脂肪肝の場合は生活習慣を見直すという事です。

(脂肪肝は食べ過ぎ・飲み過ぎでなるイメージがありますが、それ以外にも過度のダイエットする事でなる場合もありますので、「脂肪肝にならない食事療法」ではなく「生活習慣の見直し」とさせていただきました)

つまり、肝臓がんになる前の段階で食事療法を始めるには、まず何故肝臓の病気になったのか原因を突き止める事から始めなければならないという事です。

肝臓のための食事療法を端的に言えば、「栄養のバランスを取る事と肝臓内の抗酸化」です。

昔は肝臓のためには高タンパク質と高エネルギーな食品が良いとされていましたが、「専門医がやさしく教える肝臓病(熊田博光著/PHP研究所)」という本によるとそれは昔の話で、食生活が豊かになった現在では高エネルギーな食品は肥満を招く事になりますので、かえって肝臓に負担をかけるので避けた方が良いと言われているとの事です。

また、肝臓に良い食品と言えばしじみやレバーが知られています。

しかし、それも昔の話で現在では体内の鉄分の貯蔵量を現わすフェリチン値が高い場合にはかえって肝臓に負担をかけてしまう場合があると言います。

栄養素に偏りをなくすには多くの食品を食べると良いとされ、それには和食が一番良いとの事です。

そしてもう一つのキーワードである「抗酸化」とは、活性酸素の発生を阻害する事です。最近では活性酸素が肝臓の炎症(肝炎)を進行させる原因になっている事がわかって来ました。

鉄分は酸素と結び付いて活性酸素になりますので、特にC型肝炎になっている方は鉄分の摂取を控えた方がいいでしょう。

常識というものも不変ではありません。それは肝硬変や肝臓がんの食事療法にも言える事です。

慢性肝炎や肝硬変、肝臓がんの食事療法についてわからないところは栄養士さんに相談しましょう。

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