肝臓がんの原因

肝臓がんの原因とは

肝臓がんは健康な肝臓に突然発生する事は少ないと言われています。

つまり、肝臓がんの原因とは慢性の肝炎や肝硬変になってしまったあとに肝臓がんに移行するや他の臓器に発生したガンが肝臓に転移する事によって肝臓にがんが発生する事が多いという事になります。

日本人においての慢性肝炎の発症原因の大部分はウイルス性だと言われています。

ウイルス性の慢性肝炎の実に80%がC型肝炎によるもので、あとの20%がB型肝炎によるものです。

C型肝炎は血液から感染します。

日本におけるC型肝炎の感染経路は血液感染です。具体的には輸血や注射針の針刺し事故や注射針の使いまわしによるものなどです。

最近、肝臓がんによる死亡率が増えています。その原因として、肝硬変の治療が向上したため、肝臓がんに移行する前の段階での死亡率が下がって来た事が考えられます。

肝硬変による死因は大きく分けて三つあります。

その一つ目の死因は肝不全によるものです。

肝不全とは端的に言えば肝臓が機能していない状態になっている事です。

肝臓はたんぱく質や脂肪など身体に必要な物質を作る機能とともに、身体に有害な物質を無毒な物質に変えて身体から排出する役目も併せ持ちます。

その肝臓の機能が肝硬変になる事によって低下し、身体が低栄養状態に陥ってしまいます。

肝臓がたんぱく質などを作れなくなる事による弊害はそれだけではありません。

肝臓の機能が低下していてたんぱく質などを作る事が出来なくなっている状態になっていても、食事によってたんぱく質を作る材料だけは供給されるのです。そして、身体に老廃物がたまって行ってしまいます。

その老廃物を無毒化する事が出来ず、黄疸が出たり肝性脳症を起こしたりするのです。

また、肝臓が機能不全になる事によって身体の様々な組織の機能も低下し、多臓器不全で死亡するケースもあります。

肝硬変による二つ目の死因は食道静脈瘤です。

肝硬変になる事によって肝臓の組織は固くなります。すると、消化器から肝臓へと栄養素が含まれた血液の通り道である門脈に血液が上手く流れ込む事が出来なくなり、門脈の圧力が高くなります。その状態が続くと門脈がつかえてしまって血液が流れなくなり、血液が心臓に戻る事が出来なくなってしまいます。そのため、新たに食道を通過して心臓に戻る血管が出来るのです。

「新たに血管が出来るのが悪い事なのか?」と思われそうですが、この血管は元からあった血管ではありませんので、とてももろく、破れやすいのです。

そのもろくて破れやすい血管にどんどん血液が流れ込むとそこに「食道静脈瘤」と呼ばれるこぶのようなものが出来、何らかのきっかけによってそれが破れると大出血を起こし、出血死を招くのです。

しかし、これら二つの死因については肝硬変の治療技術が向上して来たため、死亡者数が減って来ました。

その結果、肝硬変による三つ目の死因である肝硬変から肝臓がんへ移行して肝臓がんで死亡するケースが増えて来たというわけです。

肝硬変から肝臓がんになりやすいという事はデータではっきりと証明されていますが、そのメカニズムはまだはっきりとわかっていません。

また、C型肝炎から肝硬変、そして最終的に肝臓がんになるまでには平均するとおよそ30年かかると言われています。

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