大腸がん 肝臓 転移

大腸がんの転移先は肝臓が最も多い

健康な肝臓から突如がん細胞が発生する事は稀です。

多くは肝炎ウイルスの感染や習慣的にアルコールを飲むなどの理由によって慢性肝炎を起こし、それによって肝臓を構成する細胞の破壊と再生が繰り返されると、肝臓は繊維と化して硬くなり肝硬変と呼ばれる状態になってそれが肝臓がんへと移行するという経路をたどります。あるいは他の臓器から肝臓へがんが転移して来る事もあります。

上記のように慢性肝炎から肝硬変、肝臓がんというように、肝臓の細胞ががん化する事によって肝臓がんになるものを原発性肝臓がん、他の臓器から肝臓へがんが転移して来たものを転移性肝臓がんと呼ばれます。

肝臓はたんぱく質の製造や有害物質の解毒、そして栄養分の貯蔵庫などの役目を果たす上でどうしても血液や胆汁などの出入りが多くなりますので、肝臓にがんが転移する事が多いのです。そして、恐ろしい事に肝臓に転移したがんがさらに他の臓器へと転移する事もありますが、それも肝臓という臓器の特性によるものなのです。

その、他の臓器からの転移、特に胃がんや大腸がんなどの消化器のがんの最初の転移先が肝臓なのです。

胃や大腸から吸収された栄養分は門脈と呼ばれる血管から肝臓に運ばれます。それは栄養分を肝臓でたんぱく質を作る材料にするためです。

しかし、時として栄養分だけではなく、がん細胞も血液に乗って肝臓に入って来る事もありますし、逆に肝臓から出て他の臓器に転移する事もあるのです。

消化器のがんの中でも大腸がんの転移先については、肝臓が最も多く見られるとの事です。

そして、大腸がんからの転移性肝臓がんの治療については、大腸がんと肝臓がんの治療を並行して行う必要があります。

大腸がんからの転移性肝臓がんに限らずどの転移性肝臓がんにも言える事ですが、他の臓器からがんが転移しているという事はがん細胞が活発に増殖をしている状態だという事になります。よって、その生存率は残念ながら高くないのが現状です。

しかし、その中でも大腸がんから肝臓に転移した転移性肝臓がんについては、肝臓にがんが一つしか転移していない場合に限っては5年生存率が50%を超えますので、比較的予後が良い事が知られています。ですから「どうせ自分はがんで死ぬのだ」と悲観的になったりやけになったりしないで気をしっかり持ってがんの治療をして下さい。

その、大腸がんからの転移性肝臓がんの治療法として最も効果があるとされているのが手術療法です。

肝臓は再生力の強い臓器です。そして、予備力の高い臓器です。

正常な肝臓ならばその三分の一を切除しても問題なくその機能を維持出来ます。

しかし、肝臓の機能が落ちているなどの理由によって手術療法が使えない場合にはラジオ波焼灼治療や抗がん剤を使用しての治療を行う事になります。

余談ですが、現在大腸がんが肝臓へ転移する見込みを解析出来るようにするDNAチップの開発をしているところだとの事です。それによって、もしかすると将来は大腸がんの肝臓への転移を予測出来るようになるかもしれません。

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