大腸がん 転移 肝臓

大腸がんはどのようにして肝臓などの臓器へ転移してゆくのか?

大腸がんは食生活の欧米化によって動物性脂肪を摂る事が多くなり繊維質のものを摂らなくなったなどの要因により近年増えている病気です。罹患者数が増えているだけではなく、大腸がんによって死亡する人も年々増えて来ていると言います。

そこだけを聞くと恐ろしくなりますが、大腸がんは早期に発見する事が出来、その治療を早期に開始する事が出来ればほぼ100%近く完治する事が出来ると言います。その理由として、検査によって大腸がんを発見する事が容易である事と他の臓器のがんに比べて悪性度が低い事があげられます。

しかし、まだ安心するのは早いです。そのような比較的悪性度の低い大腸がんも発見が遅れ病気が進行すれば恐ろしい病気です。何故ならば大腸から他の臓器にがんが転移するからです。

大腸がんの場合は、がんの転移の方法が3種類あります。

一つは「播種(ばんしゅ)」と呼ばれる転移のし方です。

大腸がんが進行すると、大腸の壁にあたる部分を突き破るようにして大腸の外側に出るようになります。そして、そこから腹腔へと浸透してゆき、さらには腹膜と呼ばれる膜の中にある胃や腸などの臓器にまでがんが浸透してゆきます。その様子がさながらがんの種をまいて腹膜の中にある臓器にがんを広げてゆくために「腹膜播種」と呼ばれるのです。

もう一つは「リンパ行性転移」です。

簡単に言えば「大腸がんがリンパ節に転移した」という事になります。

大腸から発生したがんが大腸の壁を突き破って大腸の外に出るまでは前述の播種と同じですが、大腸の壁を突き破ったがん細胞が腸の壁にあるリンパ管の中に入り込む事が播種とは違う点です。

そして、リンパ節で増殖を始めたがん細胞がそのリンパ節の流れに乗って、流れ着いた先でがん細胞が増殖を始めるという事になるのです。

最後の一つが「血行性転移」です。

大腸から発生したがん細胞が大腸の壁にある毛細血管に入り込み、さらに血液の流れに乗って他の臓器へ移動し、たどり着いた先で増殖を始める事を言います。

大腸の血液はまずは肝臓へと流れて行きます。そのため、大腸がんの転移する部位として最も多いのが肝臓なのです。

そして、大腸がんは肝臓に転移しやすいために、大腸の手術の際には肝臓の状態もチェックする事があると言います。

そして、肝臓以外の大腸がんの転移先として多いのは骨や肺、脳などです。

この、血行性転移の恐ろしいところは手術する事が困難な事が多いという事です。そのため、血行性転移が見つかった場合には抗がん剤や放射線による治療も行われます。

また、手術をしてからしばらくして他の臓器への転移が見られる事もあります。手術をしてからわずか半年で転移が見つかるケースもあるとの事ですので「大腸がんを手術で取り除いたから大丈夫」という油断は大敵です。

ただ、大腸からがんが転移していても、転移したのが肝臓だけだった場合には、がんが発生した大腸の一部を切り取る大腸がんの手術とともに肝臓へ転移したがんを切除する手術をする事があります。

このような手術をする事によってがんを切除出来た患者さんの中には、長期にわたって生存していらっしゃる方もいるとの事です。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク