C型肝炎ウイルス関連腎症

C型肝炎ウイルス関連腎症について

C型肝炎ウイルス関連腎症は、成人の慢性腎臓病で起こる症状のうちの一つです。

C型肝炎ウイルス関連腎症と成人の慢性腎臓病との関係についてお話をする前に、前書きが長くなりますが、C型肝炎ウイルス感染経路についてお話しましょう。

C型肝炎ウイルスの感染経路は血液で、輸血などの他にも、注射器の回し打ちや入れ墨、ピアスの穴をあけた事によってC型肝炎ウイルスに感染したという報告もあります。

また、日本では報告が少ないのですが、母子感染も起こります。

C型肝炎ウイルスは、他のA型・B型の肝炎ウイルスと比較して、感染力の弱い肝炎ウイルスになります。

ですが、病気が慢性化しやすいという特徴があります。

(原因は不明ですが、C型肝炎では半数ほどが慢性肝炎に移行すると言われています)

症状は軽いが、慢性化しやすい。それがC型肝炎の特徴と言えます。

そして、腎臓とは、体内を流れる血液から老廃物をこし出して、尿として排出させる役割があります。つまり、C型肝炎にかかると、腎臓も影響を受けやすくなるのです。そして、腎臓が悪くなれば、肝臓も悪くなるという、悪循環が起こるのです。

(C型肝炎ウイルスの感染経路その他を説明しないと、C型肝炎と腎臓、そしてC型肝炎ウイルス関連腎症との関係がわかりづらいので、あえて説明させていただきました)

C型肝炎ウイルス関連腎症と成人の慢性腎臓病との関係について

この章でも前書きが長くなりますが、C型肝炎ウイルス関連腎症と成人の慢性腎臓病の関係についてお話する前に、C型肝炎ウイルス関連腎症について、クリオグロブリン血症と膜性増殖性腎炎との関係に注目されているというお話からさせていただきます。

クリオグロブリン血症とは、クリオグロブリンという、形質細胞でつくられる異常な抗体(免疫グロブリン)が血液の中で出来てしまう症状の事で、どちらかと言えば男性の方がかかりやすい症状です。

そして、クリオグロブリン血症は、膜性増殖性腎炎という、腎臓の糸球体という、老廃物をろ過する機能を持つ部分を支える組織に蓄積する事によって、そこの細胞を増殖させる病気を引き起こすのです。それだけではなく、たんぱく尿やむくみを起こす、いわゆる「ネフローゼ症候群」も引き起こすのです。

クリオグロブリン血症になる人には、たいていはその原因になる病気があります。C型肝炎ウイルスの感染もその原因の一つです。つまり、C型肝炎の患者さんにはクリオグロブリン血症になる人も少なくないというわけです。

C型肝炎の慢性化しやすいという特徴、膜性増殖性腎炎はどうして起こるのかを考えれば、C型肝炎ウイルス関連腎症が成人の慢性腎臓病で起こる症状のうちの一つだという事も納得がいきます。

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