C型肝炎 肝硬変
C型肝炎と肝硬変との関係とは
C型肝炎と肝硬変について、肝臓の病気である事以外に共通点はないと思われている方も少なくないかと思います。
しかしながら、C型肝炎と肝硬変は密接な関係にあるのです。
それを説明するために、まずはC型肝炎の特徴についてお話します。
C型肝炎は、他のA型・B型肝炎に比べて、症状は軽いが慢性化しやすいという特徴があります。
慢性化したC型肝炎は、もはや自然治癒を望むのは難しい事です。
つまり、慢性化したC型肝炎の治療法は、肝硬変から肝がんへと移行するのを防ぐ事を目的とした治療法、という事になるのです。
「そこまでひどくなるまでには身体の不調が出て、病院へ行くはずだ」と思われそうですが、肝臓は別名を「沈黙の臓器」と呼ばれていて、よほど症状がひどくならない限りは痛みなどの自覚症状が出にくいのです。
そのため、自分がC型肝炎ウイルスに感染している事さえ知らない人も多いのです。
(事実、厚生労働省はサイトにてC型肝炎ウイルスの検査を受けるよう、何度も勧告しています)
そして、C型肝炎が慢性化して、慢性肝炎になってもほとんど症状が出ず、さらに肝硬変・肝がんになるまでに、C型肝炎ウイルスに感染してから20~30年かかるとさえ言われているのです。
C型肝炎から肝硬変・肝がんにならないために
このように、C型肝炎と肝硬変は密接な関係にある事をご理解いただけましたでしょうか?
では、C型肝炎から肝硬変、肝がんになるのを防ぐにはどうすればよいのでしょうか?
まずは自分がC型肝炎ウイルスに感染しているかどうか、検査を受ける事です。
(C型肝炎ウイルスの検査は、自治体にもよりますが、無料で受けられるところもあります)
そして、もし、自分が「C型肝炎ウイルスに感染している」と言われたら、どうすれば良いのでしょうか?
それは、C型肝炎の治療を真面目に受ける事です。
「そんな事当たり前じゃないか」と言われそうですが、前述のとおり、C型肝炎は症状が軽いために治療を真面目に受けない方もおられるのです。
そして、定期的に検査を受ける事です。
そうする事で、C型肝炎から肝硬変へと移行する事を未然に防ぐ事が可能になります。